阪神・青柳晃洋投手（29）が12日のヤクルト戦（京セラ）に先発したが、5回94球を投げて3失点と課題の残る投球となった。

　前日まで8連勝、この日も初回に打線がヤクルトの先発・サイスニードの立ち上がりを攻め、2点の援護を受けた。だが、青柳はテンポの悪い投球に終始。2回に二死満塁のピンチを迎えると、投手サイスニードにまさかの押し出し四球。さらに4回二死三塁の場面では暴投と、ピリッとしない流れが続く。ボール先行の投球が目立ち、5回にも一死一、三塁から3番・宮本の右翼への犠飛を献上。2―3と一時は試合をひっくり返されてしまった。

　点の取られ方も含めて、昨年の投手三冠の右腕とは思えぬ姿に、ベンチの岡田彰布監督（65）もこの回で交代を決断。「もういっぱいよ。全然やった。（失点が）ピッチャーへの押し出しとワイルドピッチやろ？（自軍の先発）ピッチャー余っているし、先発で投げれるのも（登板機会を）待っているのやから」と試合後は辛口評価を連発。次回の先発機会がはく奪される可能性も出てきた。

　青柳は前回5日のDeNA戦では6回3失点で4勝目をあげ、この日は今季初の自身の〝連勝〟を期したマウンドだった。降板後は「野手のみんなに取ってもらったリードを守り切ることができず、ふがいない投球になってしまいました」と反省しきりだった。

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