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 阪神の北條史也内野手(29)が来季の戦力構想から外れていることが2日、分かった。2012年度ドラフトで1位の藤浪晋太郎投手(29)=オリオールズ=に続く2位指名で入団。勝負強い打撃と堅実な守備で存在感を示してきた男が、今季限りでタテジマに別れを告げる。3日以降に複数人が球団から戦力構想外を通告されるとみられる。
 北條がタテジマを去る。青森・光星学院では11年夏から3季連続で甲子園準優勝を成し遂げるなど、世代を代表するスターだった。12年ドラフト2位で入団。同1位だった同期の藤浪とともに、猛虎の未来を明るく照らす存在として周囲の期待を集めていた。
 入団から3年間は1軍での出場が1試合と雌伏の時を過ごしたが、金本監督が就任した16年に転機が訪れた。高山、原口とともに「超変革」の象徴となり、自身初の開幕1軍入りを果たした。序盤こそ代走や守備要員としての起用が多かったが、徐々に遊撃のスタメンに定着し、自身最多となる122試合に出場した。
 ファンの記憶に鮮明に刻まれているのは、DeNAと相まみえた19年のCSファーストSだろう。第1戦では5点を追う七回にエスコバーから左翼席へ3ランを放つと、八回には2点三塁打と5打点の大活躍。最大6点差を逆転する奇跡の主役を演じた。
 度重なる負傷に泣かされた。18年9月にはダイビングキャッチを試みた際に左肩を強打。左肩亜脱臼と診断され、残りのシーズンを棒に振った。21年10月にも左肩を手術。復活を期した22年は出場32試合にとどまった。
 岡田監督が就任した今季は佐藤輝のサード固定や渡辺諒の加入もあって、1軍に1度も昇格することなくシーズンを終えた。18年ぶりの優勝に力を添えたい気持ちは強かったが、思いはかなわなかった。先月末にはデイリースポーツの取材に「ビールかけをしたかった。体は元気です」と語っていた。
 2軍では今季78試合に出場して、打率・234、2本塁打、19打点。ウエスタン・リーグ最終戦となった1日・広島戦(鳴尾浜)では八回無死から左翼へソロ本塁打を放ち、「最後の打席と思って集中した」と豪快な一発で球場を沸かせた。
 率先して声を張り上げ、周囲の雰囲気を盛り上げる。そんな性格でチームメートからも愛された。虎一筋の11年間を虎党は忘れない。
 ◆北條 史也(ほうじょう・ふみや)1994年7月29日生まれ、29歳。大阪府出身。177センチ、80キロ。右投げ右打ち。内野手。背番号26。今季推定年俸1800万円。光星学院から12年度ドラフト2位で阪神入団。15年5月28日・楽天戦(甲子園)に代打で1軍初出場。今季は2軍で78試合に出場し、214打数50安打、打率.234、2本塁打、19打点。

https://news.yahoo.co.jp/articles/37040c23b68ef566f1775d0e550140daa04c9b6d


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