◆ＳＭＢＣ日本シリーズ２０２３第３戦　阪神―オリックス（３１日・甲子園）

　阪神・伊藤将司投手が、５回５安打４失点（自責は２）で降板した。今季、レギュラーシーズンでは２１試合でクオリティースタート（ＱＳ＝先発で６回自責３点以内）１８度のＱＳ率８５・７％。甲子園に限っては同１００％（９試合で９度）だった。ＣＳ最終Ｓでも７回１失点と、抜群の安定感を見せていた聖地でまさかのＫＯ。甲子園では今季、最多の４失点、最短での降板となった。

　伊藤将は初回２死から森に初安打されたが、その後は１人の走者も許さず、上々の立ち上がりを見せた。しかし、１点リードの４回２死走者なしから、頓宮に直球をはじき返されて、バックスクリーン左に同点ソロをたたき込まれた。

　５回は先頭の紅林に右前打。若月にはヒットエンドランで中前打されて無死一、三塁とピンチを迎えた。広岡の遊ゴロ併殺崩れの間に勝ち越し点を与えた。さらに、東の送りバントを自ら処理して、二塁へ悪送球。１死一、二塁と危機を拡大すると、２死後、宗に右中間を破る２点二塁打を浴びた。直後の攻撃で代打を送られて、マウンドを降りた。

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