阪神・佐藤輝明内野手（25）が甲子園の室内練習場で自主トレを公開し、藤川監督の「3番・佐藤輝」構想に意気込みを見せた。打撃主要部門でのキャリアハイを目標に掲げ、「一皮も二皮もむける」と決意を新たにした。筋力トレーニングに励み、体重も100キロに近づくなど、フィジカル面の強化も進めている。

昨季までの5番から3番への転向は佐藤にとって大きな挑戦。通算で3番を任されたのは12試合のみだが、「初回に必ず打席が回る」ことをプラスに捉え、投手の状態を見極める準備も進めている。昨季は打率.268、16本塁打、70打点と不本意な成績に終わったが、上位打順に立つことで打席数が増え、打点や本塁打を稼ぐ機会が増えることを期待している。

藤川監督が打線の要として期待を寄せる3番打者のポジションは、1985年のバースや2003年の金本知憲など、阪神の歴史的な強打者が務めてきた重要な役割だ。佐藤はその伝統を受け継ぎ、チームの覇権奪還に向けて打撃成績でチームを牽引する意欲を示している。

さらに、3月にMLBのカブスやドジャースとのプレシーズンゲームに向けて、「雰囲気や相手投手の球を知りたい」と語り、ドジャースのフリーマンとの「3番対決」にも期待を膨らませている。

佐藤輝は「ホームランや打点でキャリアハイを目指す」とし、チームを再び頂点へ導く強打者への成長を誓った。新たな打順での初回の一打が、阪神の覇権奪還へのスタートとなる。

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