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 阪神球団初の阪急出身オーナーが誕生した。阪神は21日付で阪急阪神ホールディングス(HD)の杉山健博(たけひろ)社長(64)がオーナーに就任することを発表した。藤原崇起オーナー(70=阪神電鉄会長)は退任。大阪市内の阪神電鉄本社で就任会見を行った杉山新オーナーは「阪神タイガースの経営権は阪神電気鉄道にある」と明言。取締役から代表取締役取締役会長となった秦雅夫(しん・まさお)氏(65)と二人三脚で18年ぶりのリーグ優勝へ全力を注ぐ。

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 杉山新オーナーは「90年近くの歴史と伝統のある球団であり、多くの熱烈なファンのみなさまから支持をいただいている。身に余る大役」と笑顔であいさつした。東大から82年に阪急電鉄に入社、06年の経営統合時には交渉の中心だった阪急出身の杉山新オーナーが阪神の11代目となった。

 杉山オーナーは「阪神タイガースの経営権は、阪神電気鉄道にありまして、それに変わりはございません」と明言した。阪急の影響を心配する虎党からはネット上などで“阪急タイガース”とやゆする声もあるが同オーナーは「まったくあり得ない話」と一蹴し「阪神甲子園球場を本拠地にして、歴史を積み重ねてきた。唯一無二のブランドとして、これからも阪神タイガースが変わるとか、そういうことはあり得ない」と断言した。

 阪神電鉄は05年~06年に通称・村上ファンドによる買収攻勢を受け、06年に阪急の完全子会社として経営統合し、阪急阪神HDが発足した。経営統合時に他球団の中には、88年にブレーブスを売却した阪急への不信感をあらわにする球団もあった。親会社の変更ではと、球団保有者の変更時にNPBへ支払う30億円問題が発生。この時は最終的には29億円が免除となった。

 今回も同様に30億円問題が心配されたが「問題ないと聞いている」と、阪急の新規参入には当たらないという球界の認識だと説明した。

 杉山オーナーは「阪急出身者ということはまったく意識していない。特別な狙いもない」と説明。秦代表取締役取締役会長と二人三脚で18年ぶりの優勝、そして常勝軍団にしていくと強い決意を示した。「優勝を目指すために必要だと考えられることに関しては協力は惜しまない」と強力なバックアップ宣言も飛び出した。岡田監督再登板までの過程では、勝てる監督を求めた阪急阪神HDの意向が強く働いたのも事実。グループ全体で岡田阪神の「アレ(=優勝)」へ支えていく。【石橋隆雄】

 ◆杉山健博(すぎやま・たけひろ)1958年(昭33)11月20日生まれ。兵庫県出身。82年3月に東大法学部卒業。82年4月に阪急電鉄へ入社。06年6月に阪急ホールディングス(HD)取締役に就任。同年10月に経営統合し阪急阪神HD取締役に。17年4月から阪急電鉄社長。同年6月から阪急阪神HD社長。16年6月14日から22年4月1日までは阪神電鉄の取締役も務めた。

 ○…オーナー職をバトンタッチした藤原氏が退任のあいさつを行った。理由について「体力的な理由が一番でございます」と説明。就任4年間を振り返り、「ファンのみなさまに優勝をお届けすることができなかったことは残念」と話した。新体制に向けては24年の甲子園球場100周年、25年の球団創設90周年、同年のファーム施設の尼崎移転などを踏まえ、「気心の知れた杉山オーナー、秦会長の2人で協力して、真の優勝、そしてこれらのプロジェクトを成功に導いてもらえたら」と期待した。

 ○…新たに球団の代表取締役会長に就く秦阪神電鉄社長が、就任のあいさつを行った。この日の会見には出席しなかったが、球団を通じて「来季の優勝、日本一、そして(甲子園球場100周年など)今後控えるプロジェクトを成功させ、今後もファンの方々に愛される球団となるべく、杉山オーナー、百北社長をはじめとして球団職員と力を合わせて取り組んでまいります」とコメントした。

https://news.yahoo.co.jp/articles/1aaf55f1934071ec176335688bba49ec1102f586


「阪急タイガース」とのやゆ一蹴  https://news6.infobig.biz/?p=851033 



【ブレないデイリー】今日の一面 新オーナー杉山氏“風評”一掃 阪急出身者初就任も「阪神タイガースは唯一無二」 記事はコチラ→ https://www.daily.co.jp/tigers/2022/12/22/0015909776.shtml  #タイガース #阪神 #ブレないデイリー pic.twitter.com/3bQ78McY42


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