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 侍ジャパンのパフォーマンス「ペッパーミル」は今や競技の枠すら越えて全国で大流行中。巨人・松田や日本ハム・万波らのNPB勢のみならず、高校球児やサッカー選手、競馬の騎手や芸能人たちの間にまであっという間に浸透。今大会の象徴として、広く世間に伝わることとなった。

 ところが岡田彰布新監督(65)率いる今季の阪神ベンチには、このようなパフォーマンスがほとんど見られない。昨季までは「ラパンパラ」(マルテ)「Zポーズ」(佐藤輝)「ハッピーハンズ」(サンズ)などで球場をわかせてきた虎ナインだが、7日のヤクルト戦(神宮)で佐藤輝がオープン戦1号となるソロアーチを放った際にもこれといった目立った動きはなし。これは「うわついたことを好まない」(球団関係者)岡田監督の考えが選手たちの間に浸透しているからだ。

 球団OBは「監督が変わればチームの雰囲気、方針も大きく変わるのが当然。星野(仙一)さんが監督を務めていた時も浮かれた振る舞いは許されない雰囲気があったが、それでも試合中にはベンチから随分と声が出ていて、雰囲気は良かった」と振り返った上で「岡田さんの今のチームづくりもそういった『戦う集団』を目指しているんだろうね。強いチームにしてくれるはず」と手応えをにじませる。

 開幕まであと10日。岡田監督から漂う緊張感も徐々に高まっている。浮かれるのは「アレ」を成し遂げてからだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/7bbf2fe1d2bad5976a3955e6e8713636b29fe0fd 
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