
――ボーアをアナライジングしてほしい。
「太鼓判とか大げさに書かれちゃうと困るんですが……本当にバースの再来だと思うんですよね。似てるんですよ。左打者で、いったんヒッチしてから戻って、スイングするフォームがそっくりですよね」
――「当たり」の助っ人になりそうか。
「阪神も重視してたのは、逆方向に長打が打てるのかというのを見ていたと思うんですよね。甲子園で本塁打を量産できる左打者は代々、浜風に乗せてレフトに打てますよね。掛布さん、金本さん、桧山さん、ブラゼル。いくらパワーがあって引っ張っても25本ぐらいが限界だと思うんですよね。金本さんも狙ってレフトへ本塁打を打っていた印象なんで、ボーアにもその技術があるかだと思うんですが、おそらく、あると思います。メジャー時代の本塁打集を見ていても、センターから左に打ち込むのが結構多いんですよね(※2)。抜いたボールは引っ張って、一番いい時は変化球でも粘って打てています。“金本的”にうまく乗せて打てると思う。バースの再来と期待してしまうのは分かります」
――メジャーでは15年に23本塁打、17年には25本塁打を打った。
「当時はかなりいいバッターで、マーリンズにはスタントン、オズナ、イエリッチと強打者がそろっている中で3人の次にいいバッターの位置づけだった(※3)。当時、ツイッターでもフォロアーの方々と“ボーアはいいよね”という話題にもなっていましたから」
――活躍するか。
「肝心なのは今の実力。いい時よりは落ちてると思いますが、それがどこまで落ちているか。日本もレベルはかなり上がっていますが、球速は(メジャーより)5キロほど落ちるので90マイルのボールをどれだけ打ち返せるか。日本はインハイのストレートを見せてフォークやスライダーを多く投げて誘ってくると思うので、いかにそこでバットが止まるか。最初にうまく爆発してくれて波に乗ってくれれば。開幕からいきなり不振になると、ファンもフロントも我慢できなくなりそうなので。日本に来る選手としてはかなり楽しみな存在です」
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ダルも眼力認めた「お股ニキ」来季阪神を大分析 ボーアは大当たりの予感「バースの再来」― スポニチ Sponichi Annex 野球 https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2019/12/30/kiji/20191230s00001173076000c.html …