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 開幕投手を務める阪神・藤浪晋太郎投手(26)が18日、甲子園室内での全体練習に参加。先発する19日のオリックス戦(京セラ)に向けて調整し、オープン戦ラスト登板のテーマに「支配的な投球」を掲げた。また、矢野燿大監督(52)はD2位・伊藤将司投手(24)=JR東日本=とジョー・ガンケル投手(29)の開幕ローテ入りを明かした。

 やるべきことはすべてやった。体調も、肩の状態も万全だ。9年目で初の開幕投手。気持ちも高ぶっている。オープン戦ラスト登板を前に、藤浪が熱い思いを口にした。

 「ブルペンで出せているもの、いいものを出せたら、と。やっぱり内容というか、自分の意図したアウト(を取る)。支配的な投球ができればなと思います」

 甲子園での全体練習。登板前日にブルペンに入った。「ちょっと確認したいことがあったので」。入念にフォームチェックを行ったもようだ。

 これまでの実戦5試合で、昨年までのような抜け球はほとんどない。直球は常時150キロ台後半で、149キロの高速フォークも披露した。パワー&投球術で、打者をきりきり舞いさせた。課題は立ち上がりだ。

 「初回に力みが出るのはある程度、仕方がないと思うんですけど、それが悪い方向に出ないようにだけできればなと思っています」

 前回12日の西武戦(甲子園)は5回81球を投げて3安打3失点。一回に四球と3安打で3点を奪われた。あれが開幕投手決定後、初登板だった。「正直なところ、いまだ(開幕投手に)戸惑いだったりはある」と話していたが、あの時とは違う。責任感もある。

 この日、今季、計9試合で身にまとうサードユニホームがお披露目された。虎が胸に大きくプリントされており、藤浪は「すごくタイガースらしくて、いいと思います」とうなずいた。

 チームはオープン戦で7勝2敗1分けで、4年連続日本一のソフトバンクと並んで首位。「オープン戦と公式戦は違う。(今は)いい雰囲気であることは間違いないと思いますけど」。春までは“強い虎”だった、と言わせない。目標は16年ぶりのV。投のキーマンは、2015年を最後に2桁勝利から遠ざかっている自分だということはわかっている。

 「より落ちついてというか…。そういうイメージは、持って入りたいなと。あんまり頑張りすぎないようにできたらなと思います」

 すでに26日のヤクルト戦(神宮)へ、ハートは戦闘態勢に入っていた。(三木建次)




[阪神·藤浪晋太郎投手、いいモノを] ·開幕前ラストは100球前後 (2021年3月19日·日刊スポーツ)  https://www.nikkansports.com/baseball/news/202103180000856.html?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_campaign=nikkansports_ogp 





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