ルーキー・高山の株が上がりっぱなしだ（写真：夕刊フジ）

　阪神のドラフト１位ルーキー・高山俊外野手（２２）＝明大＝が好調だ。

　開幕からの全１６試合に「１番・左翼」で先発出場し、打率・３１１、１本塁打、８打点。２３安打はチームトップ、無安打に終わったのは２試合だけだ。

　明大時代には東京六大学リーグで１３１安打を放ち、通算安打記録を更新。阪神でも巧みなバットコントロールで台頭し、斬り込み隊長として新人離れした活躍をみせている。本人は「僕の段階も１つ上がったのかな」と振り返る。

　これを商機とみた営業サイドは３月に高山関連グッズを製作。今季開幕から販売し「飛ぶように売れています」（担当者）。大阪桐蔭高時代に春夏連覇を達成し鳴り物入りで入団した藤浪の、１年目の際の関連グッズの売上額を超えるのは、確実な情勢だという。

　「２人は投手と野手なので比較はできませんが、ファンの方は高山のフルスイングに魅力を感じているようです。野手は毎試合に出るので注目度も違う。このままケガなく出場し続ければ“藤浪超え”は間違いない。“豪快”なイメージも今後、プラスに作用しそうですね」

　現在の球団側には、高山グッズに関し複数の商談が持ち込まれており、全て合意となれば一気に５０点以上のアイテムが出そろいそう。これも「新人としては異例」（同）だという。

　“新ブランド”も模索中だ。そのために横田、江越ら若手とのコンビ名を公募する計画がある。「分かりやすい愛称があれば、戦略が打ち出しやすくなる。これまでは選手が実績を積んだ後に営業が動くパターンが多かったが、こちらから仕掛けて、最終的にはコンビグッズをシリーズ化させたい」（同）

　虎の新ヒットメーカーが活躍すればするほど、夢は広がるばかりだ。　（山戸英州）

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