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 「ウエスタン、広島4-5阪神」(22日、由宇球場)

 阪神2軍の優勝が早ければ23日にも決まる。この日、広島との接戦を制し、ソフトバンクがオリックスに敗れたためマジックは「2」。23日に阪神が勝ちソフトバンクが敗れれば3年ぶりのウエスタン制覇が決まる。

 3-3の九回1死一塁。4番・佐藤輝が左翼席へ決勝2ランを放った。平田2軍監督は「ここっていうところで4番の仕事をしてくれた」と評価した。

 平田2軍監督の一問一答は以下の通り。

 -佐藤輝が試合を決める一発。

 「いやいやいや~、最後にね。ここっていうところで4番の仕事をしてくれたわね。本当に一発ここで打ってくれないかなっていうところでの期待通りの一発だよな。逆方向のホームランということで。ああいうホームランが出てくると。ホームランバッターはね、ああいうホームランが出てくるとまた調子上がってくると思うし」

 -五回にも右前打でマルチ。

 「ヒットも出たし、ホームランも出たので、すごく良いイメージ。昨日はそら中村(祐)が良かったしね。そういうところもあるけど。きょうみたいなバッティングをしていけばね。長打ほしいところで逆方向に打ったっていうのが値打ちだわね」

 -打球が上がるのがポイント。

 「やっぱりポイントと、バットの角度。そういうところが徐々に戻りつつあれば彼も自信を取り戻すと思うよ」

 -先発の二保は。

 「もう一つね、六回、あそこでなんとか粘ってほしかったなというところだけど。この前のソフトバンク戦よりは彼本来の粘りのピッチングというのは、今日は(できた)。六回でもうひと踏ん張りやな」

 -移籍後最多の6回100球。

 「五回までは粘ったと思うよ。六回、もうひと粘りというところが。カープの打線が1軍クラスだからみんな。すごいよ、磯村が8番打ってるんだからさ」

 -打線では山本が打った。

 「ヤス(山本)がすごくいい働きをする、攻守にわたってね。非常に内野の要、プラス2番バッターとしてつなぎ、勝負強さ、そういうところをヤスは非常にありがたいな」

 -山本は凡退した打席もファウルで粘っていた。

 「だからそういう持ち味だよな。で、(三回は)一塁線やろ?江越が三振したところで、打ってくれへんかなというところでレフトオーバーやん。そういうところは存在感すごく示してくれてるよ」

 -栄枝はバッテリーミスが目立った。

 「まぁ、これも経験。まだまだ。ワンバンな。それはこういうミスをしながら、フットワーク。最後のスチールでも自分はストライクと思って決め込んで送球遅れてるやん。ああいうのは審判が決めることなんだからさ。取ってすぐ投げとけばアウトになる可能性があるのに。あの辺も勉強よね、まだまだ」

 -遠藤はマルチ安打に犠打も決めた。

 「それより遠藤はきょうのエラーを反省してると思うよ。昨日もエラーして5点取られてるのに、昨日は僕のエラーで負けましたっていうくらい悔しがらないとあかん。そんなもんヒット一本打って喜んで、そういう選手にだけは絶対なるなっていう話したんだけど。そんなもん2本打ってバント決めたなんていうよりも、セカンドのゴロであれ、堂林がゲッツー打ったから事無きを得たように見えるけど。ピッチャー頑張ってセカンドゴロに打ち取って羽月やろ。ああいうのをしっかり、信頼される選手になっていかないと」

 -マジックが減った。

 「全然そんな状態じゃないよ。こうやって緊張感があるからいい。最後まで手に汗握る展開で、君らでもヒヤヒヤやろ。この時期にこんだけ緊張感がある。いつものこの時期なら『フェニックスでたたき直すぞ』で終わるけど、最後の5試合になっても、緊張感のあるゲームができているということが1番の彼らの成長につながるねん。栄枝にしても遠藤にしても。普通なら消化試合である程度エラーしても、流しはしないけど、『フェニックスでやればいい』ってなるけど。こういう最後の最後まで緊張感があるのは選手たちの頑張りよ」

 -最後まで1軍の戦力になろうと選手も必死。

 「それはそうよ。今日だってロハスが落ちたわけでしよ。アルカンタラが(1軍に)上がったやん。昨日の島田なんか見てみいや。『くそ』って思ってるはずや。1軍は喜んでるけど、あそこで島田が出てるって思う。自分たちがホントはあの舞台にいなきゃいけないっていうわけで」



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