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しょげかえっているらしい。プロ野球界で初めて新型コロナウイルスに感染し、入院していた阪神・藤浪晋太郎投手(26)が7日、検査で陰性反応が出たため退院。球団広報を通じてコメントを出した。

「この度はファンの皆さま、野球関係者の方々、チームメイトや球団の方々をはじめ、多くの方々に多大なご迷惑とご心配をおかけしたことを深く反省し、おわび申し上げます」

球界初の感染者は、陽性判定を公表することで、異変に気付くきっかけとなった、味覚、臭覚の不具合という、当時ほとんど世に知られていなかった症状を啓蒙した。その勇気も、感染したのが、球団外の人物に誘われた大人数の会食の場だったようだという状況が判明すると一変。複数の女性が参加していたことも分かり、猛烈なバッシングを受けた。

■伸び悩む阪神の宝
自宅待機中の藤浪の様子はわからないが、漏れ伝わってくる話では、相当落ち込んでいるようだ。この四面楚歌の状況で、球団のサポートはどこまで行き届いているのか。入団から3年連続2桁勝利を挙げ、球界のエースに駆け上がっていった剛腕は、4年目から成績が鈍化。昨年は初めて0勝に終わった。復活を期すシーズンを前にコロナ厳戒態勢の下、会食に出かけて、感染。評判ガタ落ちになった藤浪のトレード放出の可能性を論じるネットニュースなどを見て、伸び悩む阪神の宝を心配する人に会ったことを思い出した。

ソフトバンクの久保康生2軍投手コーチである。2019年の春季宮崎キャンプで、藤浪について、話す機会があった。

「晋太郎はどうなったんや。誰か、見てやるコーチはおらんのか。まだ20代やろ。まだまだこれからの選手やないか」

久保コーチが阪神の2軍チーフ投手コーチだったころ、1軍にいた藤浪の成績が急下降。救いの手を差し伸べる機会をうかがっていた。
「最初はゴルフに誘ってね。そうしたら来たんだよ」
シングル級の腕前の久保コーチは、コース上ではあえて野球の話はしなかった。指導する、指導を受ける関係を構築する準備段階として、少しずつ本人との距離を縮めていこうと考えていた。

「次は食事に誘って…と思っていたんだけどね」。久保コーチは17年限りで阪神との契約が満了になり、退団。すぐにソフトバンクからオファーを受けて、18年から2軍投手コーチに就任した。来日直後、奮わなかった大柄なメッセンジャーを開花させた同コーチは、体の大きな藤浪の技術的な問題、課題の分析を終えていた。「教えたかったなあ」としみじみ。そういえば、この当時の1軍の首脳陣からは「彼がこれからどうしていくか」など、受け取りようによっては、突き放したような印象を受けるコメントをよく耳にしていた。久保コーチと話した後、阪神には暗闇でもがく藤浪に寄り添う存在がいないのでは…と強く思うようになった。




阪神は藤浪をトレードしてはいけない #hanshin #hanshintigers #npb  http://ow.ly/jpZl30qxHB5 



@sn_baseball_jp トレード出したら阪神終わり。 そこまでバカではないと信じてる。


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