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<阪神6-0ヤクルト>◇29日◇甲子園

 歴史的逆転Vのドラマが始まった-。後半戦が開幕し、阪神が首位ヤクルトに快勝。ついに貯金生活に突入した。

 新助っ人アデルリン・ロドリゲス内野手(30)が4回に特大の1号ソロを放つなど2安打2打点の活躍。1軍昇格後、チームは4連勝だ。開幕戦では大逆転負けを食らったが、今は違う。猛虎よ、奇跡を起こせ!

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 走り始める必要もない。両手の感触で確信した。ロドリゲスは約5秒、本塁付近で放物線を眺めた。真夏の夜空に打ち上げた白球が左翼席中段へはずむ。「ファンに何かいい思い出を、と思っていたのでよかったよ」。甲子園の熱狂を味わうように、ゆっくりダイヤモンドを回った。

 3点リードの4回無死。1ボール2ストライクと追い込まれてから、小川の130キロフォークにアジャストした。移籍1号は中押しの特大ソロアーチ。「打った瞬間だったので気持ちよかったね」。黄色い南国風の花があしらわれた“ハワイアン虎メダル”を矢野監督から首にかけられ、照れくさそうにベンチ前を歩いた。

 直前のミスも挽回した。4回表1死一塁、ヤクルト村上の投ゴロに飛び出した。西勇からの送球を受け取るもベースを踏めずセーフ。虎初失策を帳消しにするフルスイングに「これからもベースはしっかり踏んで打ってくれたら最高」と指揮官もニヤリとした。8回の適時打と合わせ計2打点。すっかり虎党の心をわしづかみにした。

 NPBでは、オリックス時代の20年9月24日以来、673日ぶりのアーチ。当時は家族とともに来日できず、グラウンド外の癒やしが少なかった。今回はファミリーとともに2度目の日本野球挑戦となった。「家族と来ることができたので共有したい」と力に変える。

 ミラクルを後押しするかのように、序盤に甲子園左翼後方上空に虹が発生。そこから主導権を渡さなかった。ロドリゲス加入後無傷の4連勝で、今季95試合目で初の貯金生活に突入し、単独2位に浮上。3月25日の開幕ヤクルト戦で最大7点のリードをひっくり返されたが、もうその頃の虎じゃない。

 矢野監督 1試合1試合が、本当にドラマを起こすための大事な1勝1勝の積み重ねになる。ドラマを起こすというところでは本当にいいスタートを切れた。みんながよし、いけるぞ、というムードを出せるような試合をしてくれた。

 悪夢のシーズン序盤にはいなかった助っ人が、大逆転Vへの使者になる。【中野椋】

 ○…阪神糸井が“放牧”を終え、1軍に再合流した。ベンチスタートも8回2死一塁から代打出場。見逃し三振に終わったが打席では大歓声を浴びた。糸井は18日に出場選手登録を抹消。井上ヘッドコーチが「『後半戦にはお前の力が必要だ』というような話をして放牧している」と説明すると、糸井も自身のツイッターで「放牧!! てこういうことですか?」と、馬の放牧写真を添付してツイートしていた。

 ○…阪神島田が持ち味を発揮した。2番で先発出場。初回先頭の中野に続いて右前打を放ちチャンス拡大。1点を先制した直後の無死一、二塁では、近本とともに重盗を成功させた。矢野監督は初回の先制劇に「島田のしぶといヒットと走塁でね、盗塁で流れをつくれたかなと思います」と評価。ダブルスチールについては「走るのはうちの持ち味。すごく価値のある、中身のある盗塁。相手にダメージのある走塁を島田がしてくれた」と褒めちぎった。




優勝してもなんら不思議じゃ無い! 【阪神】歴史的逆転Vのドラマが始まった…ロドリゲス特大1号2打点「いいスタート」矢野監督(日刊スポーツ)  https://news.yahoo.co.jp/articles/aa662f3fd540b93ad165282e97389d59c867a00c 



今年の阪神、本当にドラマみたいだわ


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