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 阪神・矢野燿大監督(52)が22日、春季キャンプで臨時コーチとして招へいする川相昌弘氏(56)=スポーツ報知評論家=にバント特別講座を開いてもらう考えを披露した。「川相さんはバントもうまいので、ずうずうしくバントも教えてもらえる時間があったらいい」と期待を寄せた。

 川相氏は“世界記録”の通算533犠打を誇り「バントの神様」として名をはせてきた。もちろん3年連続12球団ワーストの失策数(昨季は85)の守備改善が最優先だが、犠打強化は機動力に小技を絡める矢野野球にも合致する。昨季の送りバント成功率はリーグトップの8割1分9厘。名手の極意が浸透すれば、まさに鬼に金棒と言える。

 17日にオンライン取材に応じた川相氏は「基本に忠実にやる練習を妥協しないこと。その積み重ねしかない」と継続の必要性を説いた。座右の銘は「手習いは坂に車を押す如し」。絶えまなく努力を続ける大切さを強調する指導者として、猛虎ナインに基礎からたたき込む覚悟だ。

 矢野監督は川相氏について「違う人の話を聞くとか指導を受けるのは、選手も指導者側のどちらにもプラスになる。川相さんに来ていただくことでエラーを減らせる可能性があるし、俺らも守備に対しての勉強ができる」と選手だけでなく、首脳陣の指導者役としての役割も求めた。(表 洋介)

報知新聞社







1月23日付大阪最終版1面です。今春キャンプで阪神の臨時コーチを務める川相昌弘氏に、矢野監督が、自身や首脳陣も積極的に学ぶ考えを明かした。12球団ワースト失策の弱点克服へ、巨人の遊撃で6度のゴールデングラブ賞を獲得した名手の考えを吸収する。 #大阪1面 #阪神タイガース #hanshintigers pic.twitter.com/LQIWQuTePp


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