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<ヤクルト0-6阪神>◇22日◇神宮

阪神は投打の主力が活躍し、今季ビジターで初勝利を挙げた。開幕からのビジター連敗を「12」で食い止め、チームの連敗も4でストップ。泥沼のチーム状態だったが、瀬戸際で踏ん張った。

4番大山悠輔内野手(27)が値千金の一撃を放った。1回2死二塁。ヤクルト先発高梨の浮いたフォークをとらえ、左中間に3号2ランを放った。その後、膠着(こうちゃく)状態だったが、7回には佐藤輝明内野手(23)が1死二塁で右中間フェンス直撃の適時二塁打。メル・ロハス・ジュニア外野手(31)も左翼ポール直撃の3号3ランで突き放した。

貴重なリードを必死に守ったのが先発の青柳晃洋投手(28)だ。9回3安打無失点で、19年4月29日中日戦以来、3年ぶりでプロ2度目の完封勝利。ヒーローインタビューで「チーム的には厳しい状況ですけれど、これだけファンの方がきてくれているので、絶対に勝とうと思って投げました」と振り返った。

青柳は1回、2死満塁のピンチを招いたが、長岡を空振り三振。圧巻のマウンドさばきを見せたのは6回だ。無死二塁で中軸を迎えた。山田をツーシーム系で空振り三振。村上も内角高め速球で空を切らせた。最後は宮本を投ゴロに仕留め、踏みとどまった。

インタビューで6回のピンチで、主軸を連続三振にきったシーンはしびれたとふられると「僕もしびれましたね」と答えた。

青柳は今季初登板だった15日巨人戦に続いて2戦2勝。節目のプロ通算40勝に積み上げた。チームは窮地だった。負けていれば、球団では91年の27試合目を抜いて最速となる24試合目での20敗目到達だった。開幕から歴史的な不振が続くなか、今季のヤクルト戦連敗も3で止めて、意地を見せた。

▼阪神がヤクルトに大勝し、連敗を4で止めた。今季これが敵地での初勝利。これまでビジターでは12戦全敗だった。52年のフランチャイズ制後、開幕からビジター12連敗以上は54年洋松15連敗、56年広島12連敗、58年広島12連敗、73年近鉄13連敗に次いで5度目で、ようやく不名誉記録をストップした。




今季初観戦とらほー! ビジター初勝利を見届けたデー! 勝利の女神と呼んで良いよ。 pic.twitter.com/wh8DXVbf2h



阪神やっと今季ビジター初勝利


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