1


 阪神の大山悠輔内野手(25)が15日、シーズンに向けてファンとの共闘を誓った。チームはこの日から自主練習を再開。屋外で体を動かすことの喜び、野球ができる意味を再確認した。来るべき日に備え、着実に、前向きに日々を過ごす。

 「本当に久しぶりに外で練習をしたので。疲れましたね」。オンライン取材に応じた大山が笑みを浮かべる。久々に体全体を包む疲労感。午後1時から始まった練習で、キャッチボールや内野ノック、ティー打撃など約2時間半、汗を流した。

 阪神では3選手の新型コロナウイルス感染を受けて、3月26日から活動を休止。約3週間の自宅待機期間に「モヤモヤした部分はあったが、考えて自分で練習していた」と胸中を吐露する。そんな状況下で大切にしたのは、矢野監督から教わった「一日一日の目標を持つ」ことだ。

 オープン戦では打率・378をマーク。首位打者に輝いた。キャンプ中から三塁のポジションはマルテと一騎打ち。コロナ禍で突然訪れた過酷な状況下にも「普段やらない家でのトレーニングでも発見がある。そこはプラスにしていかないといけない」と必死に、前向きに過ごしてきた。

 「野球は楽しいなと。早く野球がやりたいなと素直に思いました」。原点を再確認する。チームスローガンは「It’s 勝笑 Time! オレがヤル」。勝って喜ばせることだ。「大変な時期ですが、開幕した時に元気な姿で会えるように、しっかりやっていきましょう」。ファンとの共闘を誓い、明るい未来を探し求める。



続きを読む