1


 「イースタン、DeNA-ヤクルト」(9日、横須賀スタジアム)

 ヤクルトの歳内宏明投手(27)が9日、新天地でのデビュー戦を飾った。背番号「91」のお披露目試合で、6回3安打無失点、5奪三振。2軍戦とはいえ、クリーンアップに座る助っ人陣、ロペス&オースティンを無安打に封じ込めた。

 注目の立ち上がりは、わずか5球で3アウトを奪った。先頭の関根に左前打を許すが、桑原を併殺打。1軍実績十分のロペスを148キロの直球で遊飛で打ち取った。

 その後は二、三、四回とテンポよくアウトを重ね、五回には味方のミスから初めて得点圏に走者を許した。それでも最後は楠本に粘られながらも、12球目で空振り三振。直球でも変化球でも制球を乱すことなく、無四球で6回68球の省エネ投球。圧巻のデビュー戦となった。

 阪神時代に課題だったという制球面を克服。四国IL・香川では「球速よりもコントロールを課題にやってきた」と胸を張る。また先発にも挑戦し、「先発で使ってもらって、力の抜き方だったり、たくさん勉強できた」と“収穫”を手に、NPBに戻ってきた。

 8日に2軍本隊に合流し、この日契約3日目にして新天地デビューとなった。高津監督も「先発でやってもらいたい」と期待大の新戦力。また阪神から昨季限りでの自由契約となり、独立リーグで結果を出し続けたことについても、「苦労した分、成長していると思う。自分でつかんだチャンスを生かしてもらいたい」と願っていた。

 歳内は、11年ドラフト2位で阪神に入団。だが度重なるケガに泣き、昨季で阪神を戦力外になっていた。今年からは四国IL・香川でプレーしており、今月6日に投手陣の補強を目指していたヤクルトへの入団会見を行っていた。

 独立リーグ時代は開幕投手も任され、その責務を果たす鮮やかな完封劇。9試合で5勝0敗、防御率0・42と圧倒的な成績を残していた。




ヤクルトはナイターのDeNA戦(横須賀)に、9回表無死降雨コールドゲームで9―0で勝利。独立リーグの四国・香川から入団した元阪神の歳内が移籍後初先発し、6回68球を投げて3安打無失点で5奪三振。初登板で1勝目を挙げた。 これもう山中と入れ替えで歳内来週先発あるで



横須賀スタジアムで、今年初の野球観戦。 横浜のメンバーは、ほぼ一軍。😀 元阪神、独立リーグからヤクルトに途中加入の歳内投手は相手ながら応援してしまう。 pic.twitter.com/Mq8XbZmsaf


続きを読む