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 阪神の陽川尚将内野手(30)が5日、和歌山県上富田町の「上富田スポーツセンター」で自主トレを行った。長打力が売りの和製大砲は、午前中はあえて打撃や守備練習を“封印”。体幹トレーニング、ランニングに加え、昨年はコンディションが万全でない期間が長かった反省も踏まえて故障防止を目的に今年から新たにヨガを取り入れている。

 現役ビーチバレー選手でヨガインストラクターの樫原美陽さん(23)の指導の下、呼吸なども教わりながら股関節や胸骨などの柔軟性向上に努めた。「きつい」と苦悶の表情も浮かべながら約1時間、みっちりとヨガに費やし「ケガしにくい体をつくるために取り入れた。生かしていきたい」とシーズン完走へ気合十分。樫原さんは「野球も動作するのは肩、足だけじゃないので自分の体を1ミリ単位でも、動かしていった方がより確実に操作できる。自分の体をもうちょっと知って頂けるようにヨガのレッスンをしています」と説明した。

 和歌山での自主トレは7年連続で、地元の関係者や知人らが練習をサポートしている。「毎年、いろんな人に支えられながら素晴らしい環境で練習できてるので。野球で結果を出すことが一番の恩返しになるので」。昨季、41試合出場で打率・174に終わった男が逆襲を期して濃密な一日、一日を過ごしている。

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