8連勝ならず――。阪神は19日の巨人戦(甲子園)に2―6で敗れ、連勝が7でストップした。リーグ戦再開2試合目となる「伝統の一戦」第2ラウンド。この日は投手陣がG打線に3発を浴び、空中戦で押し切られた。
先発・伊藤将は7回6安打3失点と試合は作ったが、痛恨だったのが中盤の2被弾。1―1と同点の4回には大城、さらに2―3で迎えた6回には坂本と、いずれも「二死走者なし」から痛打を喫した。
本人も降板後「大城さん、坂本さんに打たれてしまったホームランは、もったいなかったですし悔やまれる1球となってしまいました」と振り返ったように、何とも惜しい内容の投球となった。
2―3と終盤へ逆転の望みはつないでいたものの、8回には2番手・藤浪が一死一塁から丸に中堅バックスクリーンにダメ押し2ランを浴びて勝負アリ。打線も巨人先発・戸郷の前に7回まで6安打、佐藤輝が6回に17号追撃ソロを放つも、2回以降は連打を放てず得点も2点止まりに終わった。
それでも貯金20で不動の首位。絶好調のチームを後押しすべく、雨のなか聖地・甲子園に来場した7506人の虎党の客席からも不満の声は全く聞かれなかった。
連勝が止まった矢野監督は、好投しながらも今季4敗目を喫した先発・伊藤将について「中身がもったいないよね。(2被弾は)2アウトから。トータル的にはナイスピッチングだけど」とサバサバと試合を振り返っていた。
今日の巨人VS阪神で坂本がHRを打った後に阪神側から拍手が起こり、解説の金本氏が「...昔は考えられなかったですね...」と呟いたが、一位の余裕とはいえ勝ちゲームならともかく負けているのに阪神ファンが巨人選手を祝福するなんて、ああ時代は変わったなぁと実感