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 阪神ドラフト1位・森下翔太外野手(22=中大)が14日、大阪市内のホテルで開催された中大野球部の激励会に参加した。OBたちからの頼もしいエールに背中を押された即戦力候補。13日に3年目野手史上最高額の1億2000万円(金額は推定)で契約更改した2学年先輩、DeNA・牧に続く「最速1億円到達」を見据え、そのために「打点」、特に「勝利打点」にこだわる考えを示した。

 大学時代から憧れ、目標にもしてきた先輩の大台到達が、森下の闘争心に火を付けた。これからプロを目指す子どもたちに夢を与える存在となるべく、掲げたのは「最速1億円到達」だ。

 「やっぱり億プレーヤーは、また一つの目標の数字となると思うので、なるべく早くいきたい。自分も小学生からずっとプロを目指してやっていたので、しっかり結果を残して子どもたちに夢を与えたいなと思います」

 前日13日、中大の2学年先輩に当たるDeNA・牧が、3年目野手最高俸となる1億2000万円でサイン。つい2年前まで同じグラウンドで汗を流していた先輩の背中が、また少し先へと遠ざかった。その事実が、森下の起爆剤となった。

 「正直1億はいくと思っていましたけど、1億2000万までいくとは思っていなかったので…すごくいい刺激というか、目の前でやっていた先輩が野手最短で、ああいう金額をもらえたのはすごいなと思いますし、自分も目指さないと」

 結果が評価に直結するのがプロの世界。手にする金額が、活躍の度合いを如実に表す。逆もまたしかりだが、ひるむ気配はない。「一年一年やっていれば、牧さんみたいに年数少なく億プレーヤーになれると思う。一つ一つ積み重ねで、やっていきたい」。地に足を着けて上昇カーブを描き、先輩に続く算段。そのために、こだわるのは「打点」だ。

 「大学時代から一番と言っていいほど、打点はこだわっている部分。いつも通り行くのが自分のプレースタイルですけど、(得点圏では)より集中力を高めて打席に入る」

 特に来季からの指揮官となる岡田監督は、試合を決める「勝利打点」を本塁打よりも重視。くしくも81~88年まであった「最多勝利打点」の初代タイトルホルダーは、こちらも中大OBの元阪神・佐野仙好氏(15回)だった。大先輩のような勝利を決める一打の積み重ねが、自らの価値を高め、「最速1億円到達」への近道となる。

 背番号1をお披露目した入団会見を終え、「(周囲から)1番は似合っていたよ、と言葉をもらったので、自信を持ってやりたい」と言葉に力を込めた。打点、安打、本塁打…「1」を積み重ねる戦いの日々を、虎の背番号1は待ちわびる。(阪井 日向)

《偉大な阿部先輩が「目標」》

 森下はこちらも中大出身で、現役通算2132安打、406本塁打を誇った巨人・阿部1軍ヘッドコーチについて「偉大な先輩でもあるので、その記録に並べたり、超せたら自分の名前が残ると思うので、一つの目標として頑張りたい」と言葉に力をこめた。阿部氏が現役引退のあいさつで中大を訪れた際に対面する機会があったことも明かし、「体も大きくてオーラがあって。ああいう選手になれたら」と改めて目を輝かせた。

《ヤクルト5位・北村と切磋琢磨》

 この日の激励会にはヤクルト5位指名の北村とともに参加した。「ずっと練習パートナーだったので2人でいいところも悪いところもアドバイスし合いながらやってきた。(北村)恵吾と切磋琢磨(せっさたくま)してやりながら、球団としては勝ちにこだわってやっていきたい」と森下。北村も「4年間ずっと互いに高め合ってきた仲間なので、プロでもお互い頑張っていけたら。森下に負けないようにという気持ちもありますし、素直に応援している気持ちもある」と盟友への思いを口にした。

https://news.yahoo.co.jp/articles/db5766c0f14416c58d92af860d29d3668c3808bf


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