やっぱり夏までに休んどかんと――。阪神は4日のDeNA戦(横浜)に5―2で逆転勝ちした。先発・村上が1―0の6回、牧に逆転2ランを食らう重たい展開も、8回に4連打を含む5安打4得点の集中打を披露し、敵地・ハマスタでは今季初勝利を飾った。矢野前監督時代の昨年6月から続いた同球場での公式戦連敗は13でストップ。この日敗れれば、球団ワースト記録となるところだったが、岡田彰布監督(65)は「俺は去年、知らんねん。(ハマスタで)ずっと連敗しとる言うけど…5回やって勝てんかったら、きょう勝つだけやんか。何にも思うてないよ、俺は」と〝無関心〟を強調した。実際、指揮官が見据えているのは目先の一戦ではなく、9月の終盤に、いかに余力を残すか。酷暑のなか6連戦が続く8月は連日、スタンバイする中継ぎ陣にひと工夫をこらしている。ブルペンでの投球数も含め、イニングや球数が多くなった投手や、連投した中継ぎ投手を随時、ベンチ外にさせる〝肩休め〟の時間を設けている。恒例の長期ロード直前の7月28日の広島3連戦から導入して以降、常に9人の中継ぎ投手が一軍帯同、うち8人が当日の試合にブルペン入りし、1人がベンチを外れている。すでに、この岡田流の「夏のリリーフ操縦術」で岩貞、馬場、小林、K・ケラー、桐敷の5人が〝プチ休暇〟をもらっている。人選はもちろん、刻々と変わるチーム状況によるが、その休暇対象は、守護神・岩崎のような起用法が限られる人材ではなく劣勢、僅差、同点、ワンポイントと広範囲で起用される可能性が高い投手に多く適用している。安藤一軍投手コーチによると、もう何試合かは「このままで、中継ぎは、やり繰りできたらいいと思ってます」とリリーフ9人で、1人が骨休めする方式継続を示唆。もちろん何のために〝自制〟をかけているかは、9月の勝負どころで、リミッターを解除しフルスロットルで戦うため。虎のブルペン陣は9月の総動員にむけての動きも進行中だ。
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阪神 勝負時に余力を残せ! 岡田監督が中継ぎ〝プチ休暇〟システム導入
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