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<阪神11-3中日>◇19日◇甲子園

阪神能見篤史投手(41)が、41歳以上のシーズンで阪神3人目の勝利を挙げた。

「本当にチームとして勝てたのが良かったと思います」。3点リードの5回2死一、二塁。ピンチで能見はさっそうとマウンドに現れると、いつものクールな表情で、先制適時二塁打を放った京田と向き合った。まずは外低めいっぱいのフォークで見逃し。続けて空振りを奪うと、最後も外角低めのフォークで空振り三振。わずか3球でさっそうと仕事を終え、相手の反撃ムードを断ち切った。

直後の5回の攻撃、打席にはバットを持つ能見がいた。先発登板した18年5月11日広島戦(マツダ)以来、800日ぶりの打席。岡田を前に見逃し三振に倒れたが、ツイッターのトレンドワードに一時「能見さん」が入るほど注目度は急上昇。6回2死から大島に内野安打を許したところで降板。ベンチに戻る左腕には大きな拍手が送られた。

今年の春季キャンプのブルペンには、毎日のようにボールを投げる能見がいた。123球を投げた次の日に78球、100球を投げた翌日もまた101球…。第1クールは休まず5日連続でブルペン入りするなど、キャンプで約1400球を投げ込んだ。「昨年の体の使い方が、あまりにもしっくりこなかった部分があった」。昨季は中継ぎを見込んで投げる量をセーブしてシーズン入りしたが、今年は先発の時と同様にひたすら投げ込み。40歳で51試合に登板しても、満足せず変化を恐れない。そして、追い込みにも耐えられる元気な体は健在だ。09年から12年連続の勝ち星は、阪神投手の連続シーズン勝利で中西清起に並ぶ4位。41歳以上での勝利は10年下柳剛(7勝)以来、阪神で3人目の偉業となった。今季はここまで8試合に登板。41歳の星はまだまだフル回転する。【磯綾乃】

▼能見が今季初勝利。41歳以上シーズンでの勝利は、球団では若林忠志41歳15勝(49年)、下柳剛41歳8勝(09年)42歳7勝(10年)に続き3人目。

▼これで09年から12シーズン連続での勝利。球団在籍中では5人目。なお最長は村山実、山本和行の14年連続。




能見って今日勝ったから、12年連続勝利投手じゃない?すごない?最高記録知らんけど



12年連続勝ち星上げたり阪神で史上三人目の41歳越え勝利だったりほぼ800日ぶりの打席だったり能見さんにとって記録づくめの登板堪能しました もっともっと登板見たいです! pic.twitter.com/5IEoPZpFdE


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