1


 今季の春季キャンプは終盤に突入する。各球団、実戦での調整を本格化させているが、寅年の今季、「年男」でもある阪神では、頼れる大砲が絶好調のようだ。

 阪神はここまで練習試合5試合を消化。成績は以下の通り。

8日:阪神 2-6 日本ハム 
11日:阪神 3-3 日本ハム
12日:阪神 3-0 楽天
19日:阪神 3-3 楽天
20日:阪神 4-1 中日

 当初から若手、主力、ベテラン入り交じって、出場しているが、打撃陣の結果をまとめてみた。まだまだ本来の力ではないだろうが、好スタートを切っている選手は誰だろうか。打率、打点、本塁打でランキングにしてみた。

<打率上位ランキング>
1位 大山 悠輔 .538(13打数7安打)
2位 糸井 嘉男 .500(6打数3安打)
3位 近本 光司 .429(7打数3安打)
4位 佐藤 輝明 .389(18打数7安打)
5位 小野寺 暖 .300(10打数3安打)

<本塁打>
1本 大山 悠輔
    坂本 誠志郎

<打点上位ランキング>
1位 大山 悠輔 3打点
2位 坂本 誠志郎 2打点
2位 佐藤 輝明 2打点

 本塁打は1本打っている選手が2人しかいないためランキングにはならないが、大山 悠輔内野手(つくば秀英出身)がチームで「3冠」に輝いている。練習試合で3番、4番でスタメン出場し、13打数7安打で3打点。5試合すべてで安打を放っている。チームの大黒柱として、しっかり実戦調整スタート段階から結果を出している。今季の4番は俺だと言わんばかりのパフォーマンスだ。

 負けじと大山と同じく3番、4番でスタメン出場している佐藤 輝明内野手(仁川学院出身)も打率4位、打点2位タイで追走している。今季のトラの左右の主軸は期待がもてそうだ。

 少し寂しいのは、この時期は若手の「新戦力」がどんどんアピールしていく時期でもあるが、ランキング上位に若手がいない。他球団では、新人選手の活躍などもあり、若手の台頭も顕著になってきているが、ここまでの「若トラ」は、ちょっとおとなしいのか。ここからスタメンを狙って猛アピールする若手が出てくることも期待したいところだ。

 大山はここまで昨年の悔しい思いを体現している。昨シーズンは優勝を逃し、自身も安打、本塁打、塁打、打点、打率で一昨年シーズンを上回れなかった。個人成績はもちろんだが、主砲としてチームを勝利に導く打撃を実践していくつもりだ。

続きを読む