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 出ましたハートU2! 阪神梅野隆太郎捕手(31)が、102日ぶりの2号ソロで伊藤将の完封を後押しした。1点リードの4回。ロハスが見逃し三振、山本が盗塁死で一気に2死となった直後、シューメーカーの146キロを右翼ポール際に運んだ。ベンチ前ではナインとともに「ハートU2」ポーズ。カメラの前でウインクまで決めた。

 梅野 ポール際だったんですけど、ファンの皆さんの声援で入ったと思って、本当にうれしかった。

 今季開幕前、日刊スポーツが梅野の本塁打パフォーマンスをファンから募集。2年連続の試みで選ばれたのが、体の前でハート形をつくる新ポーズ。根底にあるのはファンへの思いだ。

 「ハートっていうのは気持ちの面で大事。ファンの方とも心を1つにして、みんなで喜び合えたらなと」

 今季1号を放った4月3日の敵地巨人戦は、敗戦ムードで控えめなポーズだった。だが「ウル虎の夏」を盛り上げ、勝利を呼ぶ本塁打なら全開でいい。今季初の甲子園アーチでファンにお披露目。お立ち台は恒例の「明日も勝つば~い」で締めた。プレーで言葉で、虎党の心をわしづかみだ。

 今季は坂本、長坂との併用が続き、スタメンマスクは39試合目。チーム試合数の半分にも満たない。「ファンの期待をどれぐらい裏切ってきたか…」と漏らしたこともある。坂本が新型コロナの濃厚接触者となり出場選手登録を抹消されたこの日、2年目の栄枝が合流。チームの窮地で、31歳はまだまだ負けられない。

 梅野 失敗しても次に生かす。そういうのを繰り返して、経験して戦っていくのがレギュラー。基本的にはピッチャーが一生懸命頑張ってくれたら、支えになれればいいだけなので。

 矢野監督は「いいきっかけの1本になってくれれば」と願う。梅野は「将司さまさまですよ、将司さまさま!」と、共同作業で完封劇を演出した相棒をたたえた。打って守って「ハートU2」を真夏の風物詩にしたい。【中野椋】

 り!さん(ハートU2を考案)「昨年、梅野選手とファンで作り上げたホームランパフォーマンス『U2』をアレンジすることで、ファンとの絆を深めることができたらという思いを込めました。私が考えた案を実際に梅野選手がされているの見て感動しました! 梅野選手がどでかいアーチを打ち、ハートU2している姿をたくさん見られること、楽しみにしています!」

 ◆ハートU2 昨年、ホームラン後に行っていた「U2ポーズ」は開幕前に、日刊スポーツがファンから募集したアイデアの中から梅野が採用したもの。今季も同様の企画を実施し、公式ツイッターアカウントの「極トラ・プレミアム」で募集。数十通の応募の中からU2ポーズをひっくり返しハート形に見える新ポーズに決まった。




梅ちゃん、サプライズホームランありがとう‼️ 今季からの新ポーズ『ハートU2』も決めた😉❤️ #梅野隆太郎 #阪神タイガース pic.twitter.com/QGmqTxk1Jh


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