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 下位指名でも侮れない――。阪神をマークするライバル球団のスコアラー陣が〝要注目〟のルーキーとして、ドラフト6位左腕・富田蓮投手(21=三菱自動車岡崎)の名前を挙げている。

 今年の虎の新人は支配下6人全員が二軍スタートだが、これは岡田彰布監督(65)も公言している通り、あくまでプロのキャンプに慣れるさせるための暫定的措置。他球団のスコアラーも「彼は一軍にすぐ入るだけの力を、社会人時代にも見せていましたから」と富田が2月11、12日に予定されている紅白戦に登板するとにらんでいる。

 富田は昨年、ドラフト直前のU―23W杯では日本代表の主戦として4試合で2勝、防御率0・56と大活躍した。急成長で複数球団が指名を検討した即戦力候補というだけでなく、ライバル球団のスカウトは「最近の阪神さんの下位指名出身の若手はすごいですからね」と〝別の理由〟からも一目置いている。

 近年の阪神は2018年ドラフトで湯浅京己投手(23)、20年には中野拓夢内野手(26)を6位指名。両者とも侍ジャパンの一員になるまで成長した。「虎のドラ6」は今や他球団も認める出世街道の〝入り口〟でもあり、富田も…というわけだ。

 担当の筒井スカウトは「スピードもある程度出ますが、そもそもコントロールがいい。見た目はきゃしゃなんですけど、立ち上がりで苦しんでも6~7回といけるスタミナもある。打線が3点とか5点取ってくれたらスッといけるタイプ。うちで言えば秋山、伊藤将とかコントロールが良く、ある程度計算できる先発タイプ」と1年目から先発ローテーション入りに期待を寄せる。

 そんな期待に応えるべく、富田は既にブルペンでの投球練習を開始。当面の目標となる開幕一軍に向けて着々と準備を進めている。湯浅、中野と続いた「虎のドラ6」の金看板をさらに輝かせる活躍を披露できるか、注目だ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/58bdfd5ff86a036bb853aa24a8145c0fe7248eaa
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