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 ◇セ・リーグ 阪神7-3巨人(2021年9月3日 甲子園)

 阪神・矢野監督が積極的な用兵で逆転勝利へつなげた。6~8回の3イニングだけで代打4人、代走3人という攻撃のカードを切り、最後にベンチに残った野手は木浪1人だけ。5回まで1人も走者を出せない劣勢から試合を動かした。

 「もういくしかない…という場面だったのでね。もう、いってやろうと思いました」

 勝負どころで迷わない。象徴したのが同点に追いついた7回、なお1死二、三塁の場面だ。巨人は戸郷から高梨へ継投。左腕の登場を確信した時点でサンズを代打で準備させていた。代えたのは糸井だ。6回に代打適時打を放ち、右翼に残していたにもかかわらず、遠慮なく2打席目に立たせなかった。

 2ボールから申告敬遠で歩いたサンズには代走・小野寺。同時に原口も代打で投入した。かけ続けた重圧が中野の決勝打を呼んだ。原監督のマシンガン継投に負けない怒濤(どとう)の起用。「明日以降も一丸で向かっていきます」。総力戦で初戦を制し、首位再浮上を視界に捉えた。(山本 浩之)




糸井に代打、 矢野監督の執念感じた



糸原、大山の迷いのないスイング 連打でたちまち同点 矢野監督執念の起用が実った🔥 #阪神タイガース


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