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 岡田彰布第2次政権の本格的始動だ。沖縄の空は真っ青。気温は22度と半袖で十分、暑いぐらい。最高の条件で宜野座キャンプがスタートした。さあV奪還へ向け、バリバリやるぞ。阪神ナインでなくとも、そう思う初日。その全体練習を終え、岡田が発した言葉は意外性があった。

 「(前日のミーティングで)『はよ帰れ』って言うたんや。グラウンドにいる時間で勝負してるんちゃうからな。やるべきことやったら、はよ帰れって。風呂入って、リフレッシュして、次の日に備えろってな。オレなんか速攻で帰ってたからなあ」

 野球記者になったこの約30年、実感するのはキャンプの練習時間が次第に延びていくことだ。以前は長くても夕方5時には終わっていたと記憶する。メニューによっては4時台だったことも。さらにこちらが知らない昭和のキャンプにさかのぼれば「ベテランなど昼すぎに帰ってた」という話も先輩記者から聞いた。

 それが徐々に長くなり、昨年の宜野座なども日が暮れた午後7時ぐらいになってようやく選手が帰り出す状況。個人練習、トレーニング方法の進化などそれなりに理由あって、そうなっているのかもしれないが、とにかく長い。

 世間を見れば、残業はなるべく避け、効率よく仕事をして、定時でサッと切り上げるのが理想的とされる。それでいけばプロ野球の世界は逆行しているのかもしれない。そこで出た岡田の「はよ帰れ」発言。ともすれば昭和型とされる指揮官の今風発言にも聞こえるが、この世界に限れば以前は早く切り上げていたので、これはこれで「昭和」なのか。

 かつての阪神は「キャンプが緩い」と言われた。だが日刊スポーツ評論家になったばかりの広島3連覇監督・緒方孝市は初めて目にした20年の宜野座キャンプを「かなりやってますね」と評した。練習の厳しさでは定評ある広島OBがそう言うのだから、すでに阪神の練習は緩くないはず。

 当然だが練習時間の「長い、短い」は人によっても違うだろう。「やるべきこと」があるのに帰っては、やはり困る。いずれにせよ問題は“中身”。いかに効率的、効果的にレベルアップするか。それが難しいし、今キャンプの課題かもしれない。ちなみにこの日、最後に球場を後にしたのは午後6時5分の小幡竜平だった。(敬称略)【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)

https://news.yahoo.co.jp/articles/27fd4921fddbf58a5129dd1fad7e37e27f2484f5


お仕事も同じですねー 阪神・岡田彰布監督「はよ帰れ」選手に伝えていた「時間ばっか伸ばして…」長時間滞在に“違和感”あり(中日スポーツ) #Yahooニュース  https://approach.yahoo.co.jp/r/QUyHCH?src=https%3A%2F%2Fnews.yahoo.co.jp%2Farticles%2F6650a02d3f6c6c7058890e8254c7d317b5aaa7f1&preview=auto 



ドン総帥めっちゃ良いマネジャーやな 【阪神】岡田監督「『はよ帰れ』って言うたんや」 練習の効率化をナインに求める  https://share.smartnews.com/wnQgU  #スマートニュース


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