◆ＳＭＢＣ日本シリーズ２０２３第１戦　オリックス―阪神（２８日・京セラドーム大阪）

　ＳＭＢＣ日本シリーズ２０２３は２８日に京セラドーム大阪で開幕する。パ・リーグ３連覇のオリックスと、１８年ぶりセ・リーグ優勝の阪神が激突。関西を本拠地とする球団同士の決戦は、南海が阪神に４勝３敗で勝った１９６４年以来、２度目。

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　阪神・佐藤輝がド派手なデモンストレーションだ。前日練習のフリー打撃のラスト３７スイング目。力強くたたいた打球は、右翼５階席、しかもその最上段の座席に「バコン」と直撃した。サク越え１２発、５階席弾が３発。「１２０％ぐらい」。珍しく高ぶったコメントで絶好調を宣言した。

　「いよいよ明日から、って感じ」。９、１０月度の月間ＭＶＰで、その間、打率３割５分６厘、９本塁打、２９打点。リーグ優勝を決めた９月１４日の巨人戦（甲子園）でも本塁打。ＣＳ最終Ｓは１２打数２安打だったが、好感触をキープし、プロ３年目で初めての日本シリーズに臨む。初戦で対戦するオリックス・山本に「いい投手なので、打てる球は少ないと思う。一球で仕留める準備をしたい」と集中力を高めた。

　初戦の舞台、京セラＤも好相性だ。今季８試合で打率３割１分、１本塁打、４打点。８月１２日のヤクルト戦では初のサヨナラ打となる中犠飛を放った。さらに、背番号８だけじゃない。スタメンが予想される野手全員が京セラＤでの打率は３割を超え、チーム打率は３割１分４厘。開業２７年目で初のシーズン全勝もマークした。岡田監督も「本拠地にも使っていたんで、日本シリーズという感じはちょっとしない」と第二のホームグラウンド気分。８５年に第１戦から３試合連続本塁打を放ったバースのように、佐藤輝が虎を日本一に導くか。（宮崎　尚行）

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