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<阪神4-1中日>◇17日◇甲子園

糸糸ズバリ! 矢野阪神が天敵大野対策で組み替えた打線的中で快勝、4位に浮上だ。不調の近本光司外野手を今季初めて先発から外し、1番糸井&2番糸原のコンビを初結成。

0-0の3回に糸井嘉男外野手が四球で好機を広げると、糸原健斗内野手が三塁ファウルゾーンからフェアに転がり変わる“秘打”の内野安打が悪送球を誘って先制。6回にも糸井の遊安、糸原の適時打で中押しするなど全4得点にからんだ。中谷将大外野手ら5人の入れ替えを敢行するなど、動の虎で7月反攻だ。

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糸井と糸原の新1、2番「イトイト」コンビが、勝利のリズムを織りなした。 先制はくせ者糸原らしい“秘打”から。0-0の3回、大野雄から8番木浪の安打と糸井の四球で1死一、三塁。糸原は追い込まれてから、外角低めに落ちるフォークに何とか食らいついた。三塁線ギリギリのファウルゾーンを転がった打球は、強烈なスピンで方向を変え、一転フェアゾーンに。全力疾走で内野安打をもぎ取ると、三塁溝脇の一塁送球ミスも誘って先制点をゲットした。

人気野球漫画「ドカベン」で殿馬一人が繰り出す秘打「G線上のアリア」をほうふつとさせる打球。本人も「僕らしいヒットかなと思います」と苦笑い。今季初3番のサンズの2点打につなぎ、苦手大野から3点を先制した。

中押しも「糸糸コンビ」の連打。2点リードの7回。1死二塁から糸井が遊撃へ内野安打。一、三塁となって糸原が猛打賞となる左前適時打で4点目を入れた。4年目糸原は自己最長の9試合連続安打。昨季の中日戦では1割7分1厘と封じられていた打のヒーローは「去年からやられっぱなしだったので、絶対にやり返してやろうと。(3回の秘打には)今日はもう、あれが全て。あのヒットがあったから3本打てました」と笑顔を見せた。

昨年ノーヒットノーランを食らった大野雄に対し、大胆な打線組み替えも功を奏した。不振の近本を今季初めてスタメンから外した。新中軸はジェリー・サンズ外野手、大山悠輔内野手、ジャスティン・ボーア内野手のSOB。中堅には陽川尚将内野手をプロの先発起用した。試合前には代打登場した中谷ら、今季最多となる5人の1、2軍入れ替えも敢行。4カード連続勝ち越しと勢いに乗る中でも最善を求め、活性化を促した。

矢野燿大監督は「チカの状態もなかなか上がらない中で、陽川センターというカードは、今まで考えとしてはなかった」と説明。スタメン落ちした近本のこれからの奮起にも期待をかけた。

前カード3連敗を喫していた4位中日との直接対決を制し、入れ替わって4位に浮上。一時は「8」あった借金も今季最少タイの「2」まで減らした。お立ち台で糸原は「いまチームは一丸となっているので、連勝を伸ばしていけるように頑張ります」と宣言。攻め手ズバリで一気の波乗りだ。【奥田隼人】

▼阪神の投手を除く先発パターンは、22試合で13通り目となった。9日巨人戦から前日16日ヤクルト戦まで7試合連続同じスタメンで臨み、この間5勝2敗。結果を出していたが、果敢な打線改造が成功した。

▼阪神が大野雄に黒星をつけたのは、17年4月28日以来3シーズンぶりで通算5度目。昨年9月14日の対戦ではノーヒットノーランを喫するなど12勝を献上していた。




サンズがある程度戦力になり始めたことにより、和製大砲熟成のための前後の好打者が揃ったわけだ。早速機能したわけだし、ここの采配に関しては監督素晴らしいな。糸原より糸井の方が1番に向いてるし、この並びなかなか強いなw



この2人と糸原、糸井がとにかくボールを投げさせるから、先発完投はさせにくい。木浪が鳥谷くらい選球眼があったら、今のオーダーは先発泣かせの球数稼ぎ。マルテも基本多く投げさせるだけに、復帰したら相手先発は大変。


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