阪神西純矢が21年の「開幕投手」に指名された。対外試合初戦となる9日の練習試合・日本ハム戦に先発する。この日はブルペンで体重移動を確認。「もう本当に…そういうチャンスをいただいて本当に感謝しています。そのチャンスを大事にしないといけない」と言葉に気合をにじませた。
4日の紅白戦では投球の間合いを変えるスタイルも披露し、2回を2奪三振2安打で無失点。4番大山を空振り三振、同期の井上を見逃し三振に仕留めるなどインパクトを残し、日本ハム戦の先発マウンドを勝ち取った。「間の使い方を継続したり、低めに丁寧に投げることをテーマにおいて、打者1人1人と勝負できたらいいと思っています」。今回もプランは明確だ。
矢野監督は「試合で投げれば、いろんなことが分かる。力感を抑えながら、どれだけ球を走らせられるかとか。課題が見つかったらいいんじゃないかな」と長いスパンでの成長に期待をかける。現状、ハイレベルな開幕ローテ争いの中では、まだダークホースと表現される存在。2戦連続で結果と内容を求め、一気に立ち位置を上げていきたい。【佐井陽介】