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 阪神の井上が今キャンプ初のシート打撃でいきなり“岡本イズム”を体現した。注目の初打席。左方向への豪快な打撃が持ち味の和製大砲が、右方向に大飛球を放った。

 「うまく反応できた。初球を変化球で(ストライクを)取られて、(次の球種を)迷いながらも手が出た」

 反射的に体が反応した。二保が投じた2球目。外角への直球をコンパクトに捉えた一打は右翼ポール際にライナーで飛び込んだ。技ありの一発を首脳陣に見せつけ、昨年8月に右足脛骨(けいこつ)骨折の回復ぶりと、沖縄行きを猛アピール。第1クールからは打撃投手や投手陣とのコミュニケーションも本格開始。「配球の話とか意見交換はするように」と投手心理を理解することで、打棒に磨きをかける狙いだ。

 今オフは巨人・岡本和に志願の弟子入り。球界の主砲との合同自主トレで打撃の極意を学んだ。「調子の良いときと悪いときの差をなくしていく」。背番号32が、がむしゃらに1軍切符をつかみにいく。




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