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 「9・29」、選手会長が“最速”復帰だ! 右腹斜筋の筋挫傷で2軍調整中の阪神・梅野隆太郎捕手(29)が24日、鳴尾浜で練習。初めてゴロ捕球を行うと、最短10日間での1軍昇格へ「普通に(いける)」と力強く話した。26日には屋外フリー打撃も再開予定。首位巨人に11・5ゲーム差と窮地の虎だが、25日からのヤクルト3連戦(神宮)を乗り切れば、大きくなった扇の要が帰ってくる!

 最後の最後まで逆転Vへの夢をつなぐ。不動の扇の要が、最短10日間での復帰へ熱い思いを吐露した。右脇腹の負傷で離脱中の梅野が鳴尾浜で練習。29日の中日戦(甲子園)からの昇格へ自らゴーサインを出した。

 「(状態は)問題ない。全く、問題なく。今のところ問題ないかな。確認っていう感じやったけど、ほぼほぼフルでできていた感じがする。最短(復帰)でもまだあと4日ぐらいある。そう考えたら、このままいけば普通に(いける)」

 前日23日のティー打撃再開に続き、この日も2軍の残留組とともにダッシュやキャッチボール。三塁ファウルゾーンではゴロ捕球も行い、守備練習を再開した。「ほぼほぼフルに近いぐらい動けてるし、問題ないかな」と何度も強調した。

 アクシデントに見舞われたのは17日の巨人戦(東京ドーム)。二回の攻撃でホームにかえった直後に交代し、病院へ。翌18日に「右腹斜筋の筋挫傷」で約4年ぶりに登録を抹消された。

 「これ無理かな…」

 当初は最悪の事態も頭をよぎったという。一般的に、脇腹は痛めると時間がかかる箇所だ。ところが「順調に次の日も、昨日やった残り(影響)もなく普通にできてる。順調すぎるぐらい」。想定を覆す、驚異的な回復ぶりを見せている。

 打でも2番を担う正妻を欠いたチームは、坂本が代役を務め3勝3敗と粘っているが、先発投手は6戦すべてで白星がついていない。当然、全試合をチェック済みだ。

 「こういう感情で(試合を)見ることはなかった」

 昨季は左足薬指を骨折しても出場した鉄人。故障による離脱は7年目で初めての経験だ。テレビで見る仲間の試合-。「もちろん見とったらやりたくなる」。はやる気持ちを抑えながら、向上心と探究心がうずいた。

 「今、自分ができることをやりながら。見とって、学ぶこともあるやろうし、勉強することもあるやろうし」

 マスクを被っていては見えない何かをつかもうと、意識してテレビの前に座った。「いい意味で(離脱期間を)いい方向にとらえながら。自分が上がったときに、そうしていけたらなと。いいものを盗んでって、というのもある」。

 首位巨人とは今季最大の11・5ゲーム差。25日からは神宮に乗り込んで燕倒を目指す。そして29日からは、巨人との4連戦を含めた13連戦が待っている。「9・29」。明確に定め、あと4日間、力を蓄える。

 「早くやりたいな。早く上がって活躍したい、チームに貢献していきたいなっていう、キャッチャーだから余計思う」

 故障を乗り越え、スケールアップして帰ってくる。あと39試合。奇跡を起こすには、選手会長の力が必要不可欠だ。(大石豊佳)




阪神梅野、29日からの中日3連戦で1軍復帰濃厚  https://news.yahoo.co.jp/articles/09f3aac5d506fdcb20e0d5e86e8552dcc1f2ffe4  18日に出場選手登録を抹消されたが、順調に回復。梅野も「もちろん、目指していた」と、最短での1軍合流へ意気込んだ。


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