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 あるぞ、勝利の方程式入り!阪神のドラフト3位・桐敷拓馬投手(22=新潟医療福祉大)が沖縄・宜野座キャンプ第4クール初日の15日、初の実戦形式マウンドとなるシート打撃に登板。打者5人相手に無安打1奪三振と鮮烈なデビューを飾った。現時点で起用法未定の左腕だが、矢野燿大監督(53)から「どこでも使える」と賛辞を引き出し、ウイークポイントと言える中継ぎとしても即戦力であることを、そのボールで実証した。

 スタンドがどよめいた。最後は内角への鋭いスライダーで昨季22本塁打を放ったマルテのバットを真っ二つに折り、三ゴロに料理。桐敷が新人らしからぬ落ち着いた投球で、確かな存在感を示した。

 「緊張していたんですけど、まず自分のピッチングをしていこうという思いでマウンドに上がりました。(出来は)70点ぐらい。コースを間違えなければ、打ち取れることも分かった。内に厳しいところに投げられたのは一つの自信になった」

 初の実戦形式マウンド。テーマに掲げていた内角攻めを“有言実行”し、安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 強気に攻めた。先頭の熊谷は143キロ直球で中飛。続くロハス・ジュニアは128キロのスライダーで二ゴロに仕留めた。近本には際どいコースを攻めて四球を与えたが、続く遠藤は鋭く落ちる132キロのフォークで空振り三振に斬った。主力3人を含む打者5人相手に無安打1奪三振。最速146キロ直球にフォーク、ツーシーム、スライダー、チェンジアップと多彩な変化球を織り交ぜ、安定感抜群の投球を展開した。

 「先発でも中でもいけるし、右でも左でも関係なく、どこにはめても、どこでも使えるというのが、俺的にもチームにとってもありがたい」

 見守った矢野監督も満足げにうなずいた。それも、そのはずだ。現時点で起用法は未定ながら、チーム事情を鑑みると、頭数がそろう先発陣に対し、守護神候補の新助っ人・ケラーの来日が未定の中継ぎ陣は、手薄感が否めない。当確ランプをともしているのは昨季41ホールドを挙げた岩崎のみ。この状況が続くようなら、桐敷を勝利の方程式に抜てきする可能性も十分にある。

 次は20日の中日との練習試合(宜野座)で対外試合に初登板する予定。「開幕まで約1カ月、残りの時間を大切に(開幕1軍の)目標を達成したい」。アピールを続け、存在を確立するのみだ。(長谷川 凡記)

 ◇桐敷 拓馬(きりしき・たくま)1999年(平11)6月20日生まれ、埼玉県出身の22歳。本庄東では1年秋からエースも甲子園出場なし。新潟医療福祉大では1年秋からリーグ戦に出場し通算11勝。4年秋の平成国際大戦でリーグ初の完全試合を達成。1メートル78、90キロ。左投げ左打ち。

 《セ5球団が絶賛》

 ▼巨人志田スコアラー 3年くらいやっている雰囲気がある。マウンドさばきもいいし、立ち姿もいい。背格好も体格も、ふてぶてしさも(ヤクルト)田口に似ているかな。キャッチャーが扱いやすい、ベンチも使いやすい投手だね。

 ▼ヤクルト石堂スコアラー 直球も変化球もある程度、意図したように扱えている感じはある。実戦向きの感じ。(先発でも中継ぎでも)どっちでもいけると思う。 

 ▼広島岩本スコアラー 最初からいきなり勝ちパターン起用は新人では難しいかもしれないが、成績をどんどん残せば十分ありえる投手。岩貞のような役割を狙っていければいいかな、と。

 ▼DeNA新沼スコアラー コントロールがいい。変化球も操れていた。コーナーに投げられるので、追い込む形が凄く増えてくる。リズムが良く、野手が凄く守りやすそうな投手。

 ▼中日金子スコアラー このままいけば開幕1軍の中にいるのでは。三振も取れそう。球種は真っすぐ、曲がり球(スライダーなど)。それに落ち球はフォークとチェンジアップが両方使えるので、右も左も苦にしなさそう。




桐敷、勝ちパターンの中継ぎいけそう



桐敷開幕一軍あるね。勝ちパターン入ってくれ。


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