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今年の開幕戦始球式は東京オリンピック(五輪)のヒロイン候補! 柔道女子52キロ級で18年世界選手権金メダルの阿部詩(18)が、阪神の開幕戦となる29日ヤクルト戦(京セラドーム大阪)で始球式を務めることが4日、分かった。甲子園開幕となる4月9日DeNA戦はフィギュアスケート女子で18年ピョンチャン・オリンピック(平昌五輪)6位の坂本花織(18=シスメックス)が登場。将来有望な若きアスリートたちが矢野阪神の船出を後押しする。

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地元の星が投じる力強い第1投から矢野阪神のシーズンが始まる。3・29開幕戦の始球式に、2020年東京五輪金メダルを目指す柔道女子の阿部詩が登場することが決定的となった。球団幹部は「地元の兵庫県出身ですからね」と起用の理由を説明した。最下位からの逆襲を誓うタイガースのシーズンが夢のコラボで華々しく幕を開ける。

最高の人選だ。東京五輪では野球・ソフトボールの競技復帰が決定。これまで歌手やタレントが務めることが多かった阪神の開幕戦始球式だが、昨季は中日とのホーム開幕戦(京セラドーム大阪)で男子100メートルの桐生祥秀(23=日本生命)を起用。今季も五輪の機運を高めるべくアスリートを中心に人選を進めてきた。そこで白羽の矢が立ったのが、兵庫県出身の18歳だ。

阿部詩は「日本一かわいい柔道家」として知られ、昨年、初めて世界女王となり、秋のグランドスラム(GS)大阪大会も制するなど実力は折り紙付き。男子66キロ級世界王者で、兄の一二三(21=日体大)とともに東京五輪の主役として期待される。矢野監督はすでに開幕投手を5年連続6度目となるメッセンジャーに託すことを明言。始球式直後のマウンドに上がる右腕にとっても、最強女子の投球が追い風となりそうだ。

また、甲子園開幕となる4月9日DeNA戦ではフィギュアスケート女子で18年平昌五輪6位の坂本花織(18=シスメックス)が始球式を務めることが内定。こちらも地元兵庫県出身で、昨年12月には全日本女王に輝くなど伸び盛りの18歳だ。こちらは22年北京五輪を目指している。地元期待の若手アスリートが大海原に乗り出す矢野阪神を力強く後押しする-。ホーム開幕戦、甲子園開幕戦は盛り上がること必至だ。

◆阿部詩(あべ・うた)2000年(平12)7月14日、神戸市生まれ。5歳で柔道を始める。17年世界ジュニア選手権、同GS東京大会優勝。18年GSパリ大会、世界選手権、GS大阪大会制覇。今年の世界選手権(8~9月、日本武道館)代表に内定。右組み。得意技は袖釣り込み腰と内股。今春から日体大に進学予定。158センチ。

◆坂本花織(さかもと・かおり)2000年(平12)4月9日、神戸市生まれ。4歳で競技開始。17年3月の世界ジュニア選手権3位。同年12月の全日本選手権2位で2枠の平昌五輪代表入り。同五輪6位。今季はGPファイナル4位、全日本選手権は初優勝。趣味は水泳と折り紙。今春から神戸学院大に進学予定。158センチ。

https://www.nikkansports.com/baseball/news/201903040000678.html

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