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 阪神・佐藤輝明内野手(22)が12日、開幕4番を猛アピールした。練習試合・楽天戦(宜野座)に「4番・三塁」で出場し、4打数3安打の固め打ち。「しっかり捉えることにフォーカスしている。いい結果が出て良かった」とうなずいた。

 3番・大山、4番・佐藤輝の打順。現状なら、この4番・佐藤輝がいい。年齢は下だが、佐藤輝の方が貫禄が出ている。

 大山は初回に二遊間を抜く先制打。ただ、ゴロヒットは物足りない。2ボール1ストライクの打撃カウントで“巧打”。4番らしさを求めるなら、もっと余裕を持って構えてほしい。去年も、チャンスになると、打撃が小さくなる。主将でなくなったこともあり、重圧から解放されていいのだが。

 逆に、佐藤輝はふてぶてしさがある。ボール球も振り回す昨年の打撃を改め、球を呼び込めている。相手に怖さを感じさせるのが4番の大きな条件。現時点の比較なら、かなっているのが佐藤輝だ。

 ただ、大山の守備位置は固定した方がいいのではないか。2回の風に流されていく邪飛の追い方は、本職の左翼手ではない。主力選手は、あちこちのポジションを試す必要はないと思う。リンクする佐藤輝の守備位置も含めて、チームの指針を早めに示してもらいたい。(スポーツ報知評論家・安藤統男)

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