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 日刊スポーツの不定期企画「虎を深掘り。」の第4回は、ヨハン・ミエセス外野手(27)のグラブに焦点を当てます。

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 ミエセスの自慢は豪快な1発だけではない。5日の広島戦。4点リードの4回裏1死、広島秋山の右中間への飛球に激走し、フェンス手前のウォーニングゾーンでグラブを伸ばしてキャッチ。体重120キロの男のハッスルプレーに、岡田監督も笑顔になっていた。

 ミエセスの守備を支えるグラブは、野球用具メーカー「D×M」(ディーバイエム)のもの。昨年2月、日本ハム新庄監督が春季キャンプに持ち込んだアップルウオッチ付きの真っ赤なオリジナル外野手用グラブを製作し、話題になったブランドだ。「新庄グラブ」が敵地広島での衝撃を生み出していた。

 三重県で12年に同ブランドを立ち上げたグラブ職人・宮下大輔さん(35)に連絡が入ったのは、昨年12月中旬のこと。昨年まで在籍したウィルカーソン、ロハスらのグラブを作ったことがあり、球団通訳から再び依頼を受けた。

 「手が大きくて、私が今まで作った中では一番大きい」とビッグサイズに仕上げた。小指、薬指、中指の3本を小指側の1つのポケットに入れる独特なグラブの使い方をするミエセスに合わせ、小指のポケットを広げる工夫も。黒と黄色が基調の阪神カラーで仕上げ今年1月の来日時に納品。「とても使いやすい。周りのみんなも『いいグラブだね』と言ってくれた」と喜んでいたという。

 2月の沖縄・宜野座キャンプ。来日初実戦となる紅白戦では右翼守備で失策を記録。守備強化へ火がついた。宮下氏にさらに2つのグラブを追加発注。ポケットが浅めの外野手用、内野ノックなどで球際への強さを鍛えるための小さめの内野手用が手に渡った。2軍鳴尾浜でノックを受け続け、満を持して臨んだ1軍でいきなりビッグプレー。守備の安定は打撃にも相乗効果をもたらすはずだ。オーダーメードの相棒を手に、全力プレーの右翼守備からも目が離せない。

 ○…初安打が来日1号となったミエセスが、集中力を切らさず、甲子園6連戦に向かう。5日の広島とのデビュー戦でダメ押しの1号ソロを放ち、一躍脚光を浴びた。その後、2試合連続で雨天中止となったが「(降雨中止の)経験はもちろんあります。集中力切らすことなくしっかり準備することが大事」。甲子園で2リーグ制後では球団初となるデビュー戦から2戦連発を目指す。

https://news.yahoo.co.jp/articles/912a1e0e91b11d8a5c69e4b271c6014164ecc676


黒×黄の虎グラブ📝 深掘り企画第4弾は、ミエセス選手のグラブに迫ります🌅 #阪神タイガース #ミエセス 【阪神】ミエセス1軍デビュー戦スーパープレーの裏に「新庄グラブ」守備安定で打撃にもプラス  https://www.nikkansports.com/baseball/photonews/photonews_nsInc_202305070001132-3.html?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_campaign=nikkansports_ogp 


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