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阪神のドラフト3位・井坪陽生外野手(17)=関東第一高=が9日、鳴尾浜でスタートした新人合同自主トレに参加し、岡田彰布監督(65)の現役時代の動画を見て参考にしていることを明かした。身長177センチと決して大柄ではないが、パンチ力のある打撃が指揮官と重なるルーキーは、〝岡田二世〟を目指すことを誓った。

自分の道標となる存在がすぐ近くにいる。井坪は岡田監督の現役時代の打撃を参考にしながら腕を磨き、〝岡田二世〟を目指していく。

「監督さんの現役時代の動画とかも見ていたりしているので、(打撃の)話は聞いてみたいと思います」

これからお世話になる将の現役時代のプレーはすでに映像で〝予習〟済みだった。身長175センチながら通算247本塁打、836打点を記録した岡田監督と、177センチの井坪は似たような背格好で、同じ右打者。高校通算32発のパワーを持ち味とする17歳にとっては教科書ともいえる存在で、「(監督のような)ボールをとらえる技術は自分もこれから伸びていく部分だと思うので、話を聞かせてもらって参考にできれば」と意気込む。

映像を見る中で、もう一つの共通点も感じていた。虎の大先輩は傘を持つようなリラックスした状態でバットを構える打撃理論を昨秋のキャンプで選手たちに力説していたが、井坪も同じ考えで「自分もなるべく体に力を入れたくない感覚もあるので、そういった感覚は似ているかな」とうなずいた。

この日は視察に訪れた監督から直接、訓示を受け「監督さんの言葉も聞いて、より一層、やる気が出た」と気合は十分。練習ではキャッチボールやポール間走などでみっちり動かし、プロとしての第一歩を力強く踏み出した。

「(足の)スピードもそうですけど、バッティングも鍛えられるところは全部、一流のレベルに上げていかないといけない」

38年前の1985年に5番を担ってチームの〝アレ〟に貢献した監督のように、井坪も一流の打撃を身につけ、球史に名を残す打者を目指す。(織原祥平)

https://news.yahoo.co.jp/articles/3d1cb2aa83d0a49156e139514d354d99db58ca52 
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