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<阪神7-5DeNA>◇25日◇甲子園

首位阪神のドラフト1位佐藤輝明内野手(22)がDeNA戦で、エンゼルス大谷もびっくりの飛距離139メートルの6号2ランを放った。2回無死一塁から甲子園の右中間最深部へ。浜風に負けない強い打球で8戦ぶりのアーチで先制した。月間5本目で、球団新人では80年5月の岡田彰布以来41年ぶりの快挙となった。

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強烈な破壊音を残し、打球は甲子園の浜風に負けず右中間最深部へ消えていった。2回先制の2ラン。虎党がメガホンを打ち鳴らし歓声に包まれ、佐藤輝は8戦ぶりのZポーズ(大好きなアイドルももいろクローバーZの決めポーズ)を決めた。前日24日は浜風に泣かされて中堅フェンス直撃だっただけに「今日は風と仲良くなれました。打席中は風の意識はなかったんですけど」。追い込まれていたが、先発右腕阪口のカーブに体をグッと残してとらえた。

ビジョンには弾道測定器トラックマンによる測定値で打球速度175キロ、打球角度23度、飛距離139メートルと表示された。速度、飛距離とも今季甲子園で阪神の選手が打った10本でトップ。ちなみにエンゼルス大谷が4日ホワイトソックス戦で放った2号がメジャーでの自身最長137・4メートルで、単純比較できないものの数値では大谷を“超えた”格好だ。試合前練習では2日続けてロングティーを行った。「感じが良かったので今日もやりました」。前日はプロ初の猛打賞で、この日も本塁打と状態を上げ、DeNAドラフト2位牧と6号で並んだ。「本塁打だけは負けたくない」とライバル心ものぞかせた。

近大4年だった1年前は1度目の緊急事態宣言で、野球部も活動を休止。兵庫・西宮市の実家でオンライン授業を受ける日々を過ごした。「どう切り替えて、今できることをするか」。自宅では家族が投げて不規則に飛んでくるバドミントンのシャトル打ちを行い、この日の本塁打のように体勢を崩されても捉える対応力を磨いた。6月中旬に練習が再開されるまでは、筋力トレーニングに読書と自分を高めた。

3度目の緊急事態宣言が政府から発令され、甲子園での有観客はこの日でいったん最後。5月11日までの4試合は無観客となる。昨年はステイホームで野球ができなかった。今年はテレビ、ラジオ、動画配信の向こうで応援してくれる虎党、プロ野球ファンを、想像もできないような打球で勇気づける。【石橋隆雄】

▼佐藤輝が4月に5本塁打。阪神の新人の月間5本塁打以上は、岡田彰布が80年5月に5本塁打して以来41年ぶり4人目、5度目。2リーグ分立後の球団新人ではほかに、田淵幸一が69年5月5本、10月7本、望月充が72年5月6本。なおセ・リーグ新人最多は、村田修一(横浜)が03年9月に放った10本塁打。




#日刊野球⚾】 阪神佐藤輝明選手がエンゼルス大谷選手をも超える今季チーム最長となる139㍍弾⚾️ さて今季の甲子園飛距離ランキング上位はわかりますか? 2位はなんと野手でなく…。 球団ルーキーの月間5本は岡田彰布選手以来41年ぶりの快挙⚾️ #阪神優勝 #阪神 #佐藤輝明 #藤浪晋太郎 #阪神タイガース pic.twitter.com/lEmM3lfzIH



同じホームランでもサンズの方が目一杯振ってるように見えて、しかし速度も飛距離も佐藤の方が上だった。虎党でもドン引くわ(^o^;)。#阪神タイガース #hanshin  https://twitter.com/nikkansports/status/1386299665734246402 


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