昨年12月の現役ドラフトで新加入した阪神・大竹耕太郎投手(27)が24日、虎の「さだ・まさし」コンビに“弟子入り”し、新天地で一本立ちする決意を固めた。地元が同じ熊本で、以前から親交のある岩貞と、「個人的に好き」と語る伊藤将の両左腕から学び、今オフに合同自主トレを行ったソフトバンク・和田から授かった数々の金言も刺激にして「1年を通して、1軍で主戦として投げていく」と誓った。
「キャンプインから、自分のいいところをアピールしたい。(岩貞さん、伊藤将と)いろいろ話をして吸収したい。左投手しかわからない感覚はあると思う」
プロ5年で通算10勝の大竹にとって、先発枠を争うライバルは多い。特に同じ左腕ながら、実績で上回る岩貞と伊藤将の「さだ・まさし」コンビは避けては通れぬ壁だろう。裏を返せば、2人は最高の教材になり得る。互いが高め合うことは、チームにプラスの力をもたらす。そろって先発ローテーション入りすれば“左腕トリオ”の結成も夢ではない。
もう一人の左腕の存在も大竹の背中を押す。今年2月で42歳を迎える和田から自主トレ中にかけられたのは「ずっしりきた言葉ばかり」。技術もさることながら「気持ちが一番大事と言われた」。続けて「最近は優しくなりすぎた。“戦場”に行くような感覚で、腹を据えていきたい」。生きるか死ぬか――。27歳の今後の野球人生を左右する1カ月が幕を開ける。「肩も仕上がった。実戦も早いと聞いている。1年目をもう一度やる感じで入りたい」。再出発の春が、まもなくやってくる。(八木 勇磨)
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【阪神】大竹耕太郎「戦場に行くような感覚で」沖縄先乗りでキャンプ予習 岩貞ら手本に生き残る(日刊スポーツ)
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