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(セ・リーグ、阪神4ー1広島、9回戦、6勝3敗、21日、甲子園)魂のこもった直球がうなりをあげてミットに収まる。ファームでの再調整を経て1軍のマウンドに帰ってきた阪神・才木浩人投手(24)が強気に攻めた。闘志あふれる直球勝負で復活星をつかんだ。

「もうめちゃくちゃ最高ですし、すごい気持ちいいですね。ここからはノンストップで最後まで走り抜けたいと思っています」

プレーボールからアクセル全開だった。先頭の菊池をオール直球で空振り三振。続く育成D2位・中村貴(九産大)にもフルカウントからファウルで粘られても真っすぐを投げ続け、甲子園がざわつき始めた。「ヒットを打たれてもしようがないという気持ちでガンガン攻めた」。最後は左飛に料理し、秋山に対しては3球目で初めてフォークを投じた。最速は155キロ。16球連続直球で打者をねじ伏せ、三者凡退のスタートを切った。

2―0の七回に味方の失策と暴投などで2死二塁とされ、林に適時打を許したところで交代が告げられた。2番手・加治屋の火消しにも助けられて6回⅔、5安打1失点(自責0)で今季2勝目。梅野からは「100点のピッチング」とたたえられ、甲子園で先発した試合は昨季から負けなしの3連勝だ。

劇的なサヨナラ勝ちを収めた20日の試合後、岡田監督は「別に負けてもいいんやけどな、明日」と冗談交じりにポツリ。

ヒーローインタビュー後、「監督のコメントは見たか」と問われた才木は「昨日っすか? 何か言ってたっすか?」と興味津々。「え、そうなんですか? 勝っちゃいましたけど。負けるつもりはないんで」と笑った。

指揮官にとっては4月30日以来の復帰登板となる右腕をリラックスさせるための親心だったが、心配は杞憂に終わった。

チームは不振の青柳が2軍で再調整中と屋台骨を欠くなかで、才木が復活を示す活躍。観戦に訪れた母・久子さんにも白星をプレゼントした。

「今日からまたリスタートということで。夏場とかに多分(疲れが)来るので。前みたいな(再調整する)ことがないように」。真っすぐのような衰え知らずのスピードで白星を量産していく。(織原祥平)

★その時 才木の母「ようやくですね」

才木の母、久子さんは生観戦し、息子の今季甲子園初勝利を見届けた。「ようやくですね。本人はそう思っていないかもしれませんが、いい意味でファームで一拍置けて、冷静になれたのかも」と喜んだ。ちょうど1週間前の母の日は愛息から当日にLINEで「今気づきました。ものはありませんが、いつもありがとうございます」と照れ隠しするように感謝を伝えられたという。久子さんは2勝目に「プレゼントをいただきました」と声を弾ませた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/eaaf78c8128f2cb31319bfd83c39994c19e324e4


阪神・才木浩人は岡田監督の「負けてもいい」発言に「勝っちゃいました」とニヤリ 強気に今季2勝目 #SmartNews 才木君、いいキャラしてる!  https://www.sanspo.com/article/20230522-KUP5FMET4RN3DOWMBJEBZGADLA/?utm_medium=app&utm_source=smartnews&utm_campaign=ios 



阪神・才木浩人「勝っちゃいましたけど」20日の岡田彰布監督の「負けてもいい」発言を受けて  https://news.yahoo.co.jp/articles/4bfec9aa5a631a13c29d895b54630d050406decc  岡田さんは不調への対応が上手い。使い続けたりサッと下げたりが功を奏している。流石の一言。 それが出来るチーム状況なのも羨ましい。 #tigers


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