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 阪神・青柳晃洋投手(27)が3日、甲子園での投手指名練習に参加し、先発が予想される5日のヤクルト戦(神宮)に向けて調整した。開幕2戦目以来の対戦になるが、当時とは違ってホセ・オスナ内野手(28)やドミンゴ・サンタナ外野手(28)が加わり、強力打線が一層強力に。本塁打の出やすい神宮とあって、一発を警戒した。

 この日の空と同じような、晴れやかな表情で汗を流した。青柳はブルペン投球やダッシュなどで調整。パワーアップした燕打線相手に“ホームラン厳禁”を誓った。

 「神宮は長打が本塁打になってしまう球場。村上選手には前回も含め、何年も続けてホームランを打たれているので、気をつけて投げたい」

 今季は開幕2戦目の3月27日に初対戦。舞台は同じ神宮だった。六回途中3失点で勝ち投手にはなったが、六回に村上に1号ソロを浴びた。昨季の被本塁打はわずか「4」で規定投球回数に達した投手では最少。“一発を浴びない”が持ち味の青柳にとっては、反省の残る内容だった。

 ただ、注意すべきは主砲・村上だけではない。村上と並び10本塁打でリーグトップに立つ山田に加え、前回対戦時にはいなかった新助っ人のオスナとサンタナがいる。ともにまだ8試合の出場ながら、前者は打率・300、1本塁打。後者は同・240で早くも3本塁打を放っている。

 「助っ人2人がよく打っている。実際に対戦はしていないですし、自分に対してどういった対応をしてくるかまだわからない。自分のボールをしっかり投げて、抑えられるように頑張りたい」

 開幕カードで3連勝して、現在5戦全勝の相手だが、当時とはメンバーが違う。4月20日の広島戦(マツダ)から同25日の中日戦(神宮)まで1分けを挟んで5連勝し、気がつけば5ゲーム差の3位まで浮上してきた。攻撃力の高いチームだけに、乗せると怖い。しっかり投げて、勢いづかせないことが肝心だ。

 「常に九回まで投げる気持ちで投げている。チーム状況であったり、点差や打順の兼ね合いで交代ということはあるが、任されたイニングはしっかり投げきりたい」

 自身2連敗中ながら、4試合連続でクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)と安定感は抜群。アーチを封じ、虎を勝利に導く。(菊地峻太朗)

◆19年は村上に3被弾

 青柳は村上について「何年も続けて打たれている」と話したが、昨季は1本もホームランを打たれていない。ただ、2019年は14被弾のうち3発が村上だった。通算でも村上に打たれた4発がもっとも多く、巨人・岡本和が3発で続く。ちなみに青柳は昨季、規定投球回に達した投手ではもっとも被本塁打数が少なかった。2位は広島・森下の「6」だった。




5月5日14:00より明治神宮球場にて東京ヤクルトスワローズ戦!予告先発はタイガースが青柳晃洋投手!スワローズは奥川恭伸投手です。青柳投手は今季スワローズとは1勝0敗!今回の対決でも白星を挙げて良い流れを引き継いでいただきましょう! #阪神タイガース #挑超頂 pic.twitter.com/fJv9UoreLS





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