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<中日4-9阪神>◇16日◇豊橋

 めずらしいプレーかも。そう思って見たのは5回裏、打球に飛び込んだ右翼ミエセスだ。外国人選手は、結構、細かいところにこだわる。設備の問題もそうだ。例えば球場そのもの。過去の取材経験から言えば地方球場ではプレーを好まない助っ人もいた。

 それを思えば、このグラウンドで頭から打球に飛び込むとは。なかなかめずらしい。そう思った。だが独断と偏見で言わせてもらえば5回裏、打球に飛び込んだミエセスのプレーは、状況判断としては決して褒められたものではないと思う。

 1死一塁から1番・大島洋平の右前を襲う打球にダイブ。ワンバウンドでグラブに収めた。ミエセスはグラブを上げ、アピールしていたがもちろん安打。これで1死一、二塁になった。

 5回表に4点を追加した阪神。この時点で5-0だった。ブルペンがしっかりしている阪神としては勝ちパターン。こわいのは失策などのミスでビッグイニングをつくられることだ。

 グラブに入ったからいいものの飛び込んでうしろにそらしていれば最悪、失点もあるし、状況、ムードも変わるかもしれない。「1点取られればサヨナラ負け」などという場面は別にして微妙な打球ならしっかり前で止めた方がいいはず。繰り返すけれど守備は状況判断が重要だろう。

 しかしミエセスがそういう“ハッスルプレー”に出る気持ちも分かるのだ。いまの打線は4番、5番が完全に固定され、出るところはそれほど多くない。そこに加えて右翼はライバルが多いときた。

 ベンチだけでも井上広大、小野寺暖と「いつでも代わる」と言わんばかりの面々がいる。さらにファームにも、だ。助っ人だからと言ってふんぞり返っている場合ではないのだ。

 狭い球場で1発を期待されたがしぶく右前打で先制打というのも必死さの証明だろう。そして、こういうムードのとき、チームは強いのもよくあることだ。

 「外国人選手に遠慮はいらんぞ。配慮はするけどな」。そう言ったのは闘将・星野仙一である。指揮官・岡田彰布が助っ人野手陣にことあるごとに声を掛け、指導しているのは、まさにそれの実践だろう。

 先日ノイジーに言ったという「遊びながら打席に入れ」という指示は逆に難しい気もするけれど、とにかく選手が必死ならベンチ、そして虎党は楽しい。今季初の5連勝だ。(敬称略)【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)

https://news.yahoo.co.jp/articles/d03ed536e80699c5177f7db6d94e745180c4635f


ミエちゃんもだけど、シェルドンも必死ですね。 【虎になれ】ミエセスも必死よ 強い阪神「外国人選手に遠慮はいらんぞ。配慮はするけど」  https://www.nikkansports.com/baseball/column/torada/news/202305160001433.html?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_campaign=nikkansports_ogp 



ミエセスさん😊😊必死さはわかるよ💪💪 #hanshin


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