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スタジアムプラン、アシスト! 阪神・近本光司外野手(28)が12日、鹿児島・沖永良部島で行っている自主トレを公開した。3年連続3度目の来島に、島の人たちは手厚い歓迎と惜しみない協力で練習をサポート。こんなにも温かい島民がいっぱいの沖永良部島のためなら、サッカー場の建設だってひと肌脱ぐ⁈ 近本にとって、モチベーションとなる第2の故郷が、タイトル獲得への原動力となる。

快晴に恵まれたグラウンドを心地いい海風が吹き抜ける。気温21度と絶好の野球日和。最高の環境とぬくもりに満ちた最高の島民が包み込んでくれるから、近本は沖永良部島のためならなんだってする。タイトルだって持ち帰るし、スタジアムだって作る、夢がある。

「ここの人たちと一緒にできるというのが、楽しい。(気候が)暖かいだけじゃなくて、人の温かさというのが気に入っているところです。『帰ってきたな』とすごく感じます」

温暖な地を求め、知人の出身地だったことを頼って、初めて沖永良部島自主トレを実施したのが2021年。3年目を迎え、すっかり第2の故郷となった。街を歩けば、各商店が「歓迎、近本光司選手」とのぼりをかかげ、店内は近本のポスターでいっぱい。島全体が近本の来島を大歓迎し、惜しみないサポートをしてくれる。そんな沖永良部島のため、地元の若者のためにと、近本は島の関係者らと、まだ見ぬ野球場建設の夢を語り合っているという。

「そういう話はありますけど…。サッカーがメーン(島で人気)になってきているので、サッカーをベースに作るのも全然ありだと思う」

実現するのであれば、もちろん監修にだって乗り出す。「僕のために作るのは絶対にだめ」と言い、この島のことを思うから、それがサッカー場でもいいとさえ言った。

それだけの恩を、これまで受けてきた自覚がある。初年度に島民が協力して作ってくれた打撃ケージが、今も一番のお気に入りだ。今年は近本の要望に合わせて、長さ15㍍のケージを20㍍に改修してくれた。そのおかげで、今季は「野球をしっかりやる」というテーマに沿った練習ができている。

例年の沖永良部島自主トレでは体の動きに特化したトレーニングがメインだった。だが、今年は「3月なにがあるかわからない。後悔しないようにやりたい」とワールド・ベースボール・クラシック出場を見据え、野球中心のメニューに切り替えた。キャッチボールは外野フライの実弾に近い滞空時間、スピンが効くウレタンボールを使用。打撃練習は約1時間30分、キャンプさながらにバットを振り込んだ。

昨季も盗塁王にベストナイン、ゴールデングラブ賞と、沖永良部島で自主トレを始めてからタイトルの常連となった。「ここからスタートしたからそういう結果が出ている可能性って絶対ある」。縁起のいい〝パワースポット〟だ。

「帰ってきたとき紹介でタイトル言ってもらえるんですけど、それがなかったら帰ってきづらいというのはすごく思う。そのためにも頑張ろうとか、子供たち招待したときに頑張ろうとか。いい関係性ではあるのかなと思っています」

島民の笑顔のために、2023年も走り続ける。数多のタイトルと、夢を引っさげ、またここに帰ってくる。(原田遼太郎)

★立ち方を意識 沖永良部島自主トレには、関学大時代から近本の個人トレーナーを務める植松弘樹氏(27)が帯同している。新たな取り組みとして、植松氏は近本の立ち方を指摘。「スネの脛骨が地面に刺さるような立ち方。地面から力をもらえる、かつ筋肉に負担がかからない。走る、打つ、投げる、全部立ち方を意識しています」。同島での自主トレは23日まで行う予定。野球の動きに特化したトレーニングでスキルアップを目指していく。




【ブレないデイリー】今日の一面 阪神・近本の冠獲りーロード “第2の故郷”で5年連続タイトル獲得へ全開!! 記事はコチラ→ https://www.daily.co.jp/tigers/2023/01/13/0015960552.shtml  #タイガース #阪神 #ブレないデイリー pic.twitter.com/N9SJegXyYx


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