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<ヤクルト4-2阪神>◇30日◇神宮

 意地の1号だ。阪神中野拓夢内野手(26)が、今季初アーチでチームを鼓舞した。

 4点ビハインドの6回1死。吉村の内寄りの直球を右翼席へ放り込んだ。「追いかける展開で何とか出塁してチームに勢いをつけよう、という打席だった」。有言実行の出塁どころか、一振りで1点。劣勢の中、ファイティングポーズは決して崩さなかった。

 今季108打席目での1号。プロ通算8発のうち、5発は神宮で打ったものだ。プロ1年目の初本塁打もそうだった。

 「ホームランをここでよく打っているなというイメージもありますし、力強くいかなくても、いい形で捉えられれば入るかなという楽な気持ちで、いい形で打てたかなと思います」

 過去2年間、神宮での打率は3割超え。昨季はセ本拠地では球場別トップとなる打率3割4分1厘をマークした得意舞台だ。敵地を自らの“庭”としつつある。

 これで2試合連続打点。今季13打点はリーグ3位タイ、同トップタイの近本に次いでチーム2位。ポイントゲッターとして機能している1、2番だが、背番号51は2番打者としてのこだわりを忘れていない。「ホームランに限らず塁に出ることだけをしっかりと意識して、これからもやっていきたい」。26安打はチーム2位タイ、11四球は同3位タイ。出塁への意識を徹底した上で、ツボにはまれば長打もある恐怖の2番だ。

 侍ジャパンでは、この日ヤクルトの二塁を守った山田とともに、2月の宮崎強化合宿ではノックを受け続けた。「練習量も取り組む姿勢も見習うところばかり」と、リスペクトする先輩の前で躍動。二塁手としてゴールデングラブ賞、ベストナインを争う相手には負けられない。「神宮の鬼」が、この1発からさらに加速する。【中野椋】

https://news.yahoo.co.jp/articles/d6ee7eaee292e2df05151d06391a5df4ef0c7082


【きょうのホームラン】 51 中野拓夢 1号 (S 吉村) ソロ 追撃ははじまりませんでした! さ、甲子園で気分変えよ。 https://t.co/VGl9EQfvSS



中野拓夢 24試合(88-26).296 1本13打点 出塁率.363 長打率.386 OPS.749


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