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 阪神・梅野隆太郎捕手(30)が15日、沖縄県内のグラウンドで自主トレを公開。オンライン取材に応じ、打力アップへ大山と打撃用マシンを購入したことを明かした。打撃練習の効率化を図り、バットを振り込む量も増加。動作解析を用いて打撃映像を確認するなど調整にも余念がない。捕手としては先発陣の個人タイトル争いを期待し、リード面などでサポートすると誓った。

 南国の空に向かって、梅野は心地よさそうに次々と白球を飛ばしていた。時折、大山とも話し合いながらバットを振り込む姿も見られ、練習後のオンライン取材で今年は打力アップに重点を置いていることを明かした。

 「打撃の面では数多く打つようにしています。今年はマシンを購入してみんなで数多く打てるような環境を作ってやっているので」

 例年は主に選手同士が交代で打撃投手を務め、フリー打撃を行っていたが、打撃練習の効率化を求めて今年は大山と打撃用マシンを購入。一定のペースで打ち込める利点があり、スイング量の増加にもつながっている。

 打てる捕手としてのイメージも強い梅野。昨季は得点圏打率こそセ・リーグ2位の・321だったが、打率は・225と課題が残った。オフの期間は、打撃映像の動作解析も入念にチェックしており「ある程度の打撃スタイルを固めていくことが大切なんじゃないか」と認識。打撃フォームを確立させ、好不調の波を減らす。

 捕手としては、チームの先発投手陣でのタイトル争いを求めた。昨季は青柳が最多勝、最高勝率の2冠に輝き、秋山や伊藤将も2桁勝利を達成した。投手との共同作業となる部分も多いだけに、全面サポートを約束する。

 「(先発陣での)タイトル争いをチーム内に起こせるように頑張っていきたい。いい意味で争いができる環境を自分でもサポートというか、女房役としてやれることはたくさんあると思うので」

 打撃、守備の両方で「もちろん数字を上げていきたい」と決意した梅野。「どしっとした構えで捕手として戦い、最後はみんなで優勝して笑えるシーズンにしたい」。猛虎の悲願成就へ、扇の要が攻守でアシストする。






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