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 阪神が来季の2軍投手コーチに球団OBの江草仁貴氏(41)を招へいしていることが10日、分かった。現役時代の2005年は貴重な中継ぎ左腕として51試合に登板しリーグ優勝に大きく貢献。現役引退後の18年3月からは大阪電気通信大硬式野球部のコーチとして手腕を発揮し、球団も定評ある指導力を高く評価。この日、来季のV奪回に向け始動した矢野阪神がV戦士の力を借り、若手投手の育成と課題である左腕強化に全力を注ぐ。

 さらなる投手力強化に向け、矢野阪神が05年の優勝メンバーのエキスを注入する。この日までに来季の2軍投手コーチに、江草氏を招へいしていることが判明した。アマチュア関係者が「学生に対しても情熱を持って指導されています。(阪神、西武、広島と)3球団を経験されているだけにアドバイスの引き出しも多く持たれています。丁寧で、わかりやすい指導が印象的ですね」と指導者としての実力を認めているように、指導力は折り紙付き。球団も若手育成の重要ポストを託す。

 江草氏は02年ドラフトで自由枠で阪神に入団し3年目の05年には中継ぎとして一気に飛躍。ウィリアムス、藤川、久保田の「JFK」の前に登板していた桟原、橋本との3人で「SHE」を結成し51試合に登板してリーグ優勝に大きく貢献した。09年には自己最多62試合に登板。その後は移籍した西武、広島でも活躍した。現役最後の登板となった17年9月27日のウエスタン・リーグ阪神戦では甲子園で古巣の阪神選手からも胴上げされるなど人間的にも愛される存在だった。

 現役引退後は経営者としての顔を持つ一方で、阪神大学リーグに加盟する大阪電気通信大の硬式野球部コーチとして指導者の道も歩み始めた。就任3年目を迎えた現在も週の大半は同大学で指導する。アマチュア球界では指導力に定評があり、球団は若手育成を託せる存在として以前から注目していた。

 チームは右投手と比較して、左腕不足が明らかで今季1軍で存在感を発揮した高卒2年目の及川や10勝をあげた伊藤将を筆頭に若手左腕の、さらなる成長と台頭が来季以降の躍進の鍵を握る。今秋のドラフトでも支配下と育成を含め、創価大の鈴木、新潟医療福祉大の桐敷、中京大の伊藤と3人の左腕を指名し左腕王国の復活を目指す。

 チームは1、2軍を含めて左投手のコーチがおらず、その観点からも江草氏の入閣を是が非でも実現させたいところだ。今季もヤクルトとゲーム差なしで優勝を逃した。江草氏らがいた05年を最後に歓喜から遠ざかるだけに、優勝の味を知る男の力も加味し、来季に17年ぶりのリーグ制覇を実現させる。

 ◇江草 仁貴(えぐさ・ひろたか)1980年(昭55)9月3日生まれ、広島県出身の41歳。盈進、専大を経て、02年ドラフト自由枠で阪神入団。主に中継ぎを務め、05年には桟原、橋本との救援トリオ「SHE」で優勝に貢献。シーズン50試合以上登板を4度こなした。11年5月にトレードで西武移籍。12年3月に再びトレードで広島移籍。17年限りで現役引退。通算成績は349試合で22勝17敗0セーブ48ホールドの防御率3.15。左投げ左打ち。




二軍投手コーチは江草さん濃厚か 現役時代いろんな球団渡りあるいて アマチュアでも指導歴あるし 左腕課題の阪神には 合ってるちゃ合ってる人選かな



00年代に阪神で投げてた左投手からコーチを選ぶと江草になるのは分かる。


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