【球界ここだけの話】
阪神の野手陣で今季ブレークしそうな選手の筆頭が、4年目の井上広大外野手(21)。今季4月18日に1軍昇格を果たして以降、5月1日現在でチームの10試合中8試合にスタメン出場して29打数7安打(打率・241)、7打点と奮闘中。4月28日のヤクルト戦(神宮)では一回に高橋の初球直球をとらえて決勝の2点タイムリー。「初球から思い切って打てたことはよかったと思います。ストライクは振っていかないといけないと思うので」と、今は特に積極性を意識している。
「好球必打」の姿勢は、入団1年目の2020年から打撃を指導してきた北川博敏2軍打撃コーチ(50)が井上に対して口を酸っぱくして求めてきた。
「とにかくファーストストライクからどんどん振っていくこと。ピッチャーに向かっていくこと。空振りしてもいいから、とにかく振ることを恐れずにいきなさい」
1軍昇格の前にはそうハッパをかけたという同コーチは、井上の課題点をこう指摘した。
「自分の中で難しく考えて、打撃を難しくしてしまう。たとえば直球を安打した次の打席では『真っすぐが来ないんじゃないか』と勝手に思って直球を見逃してしまう。まだ追い込まれてから対応する力もないんだから、がむしゃらにどんどんストライクを打ちに行く形を見せないと」
相手の配球を読もうとして初球のストライクを見逃し、後手に回るのが井上の凡退パターン。そこから抜け出すために、北川コーチは早いカウントから仕掛けていく好球必打の姿勢を求めた。
「相手に『こいつ、全部直球待っているぞ』と思われるぐらいでいいんですよ。意識を変えればあの子の場合は特に変わると思います。やっぱり当たれば飛ばす力を持っていますから」
井上のスラッガーとしての素質を認めているからこそ、口調も熱を帯びる。北川コーチはヤクルトの2軍打撃コーチを務めた19年には昨季のセ・リーグ三冠王、ヤクルト・村上を指導。「村上は別格。ルーキーの頃から最初のストライクを仕留めることができていた」と振り返る。
井上も今季積極的な打撃を身に着け、殻を突き破る活躍をみせてくれれば同コーチにとっても大きな喜びとなるはずだ。(上阪正人)
https://news.yahoo.co.jp/articles/87f4262f6d56b1dcf2a83fb1c0c00f7d75a8a92a
期待してるで!
球界ここだけの話 虎のブレーク候補・井上広大に北川2軍打撃コーチは「振ること恐れるな」 #SmartNews https://www.sanspo.com/article/20230501-QH4YTYXZPZNNFDTUG7TX6DLUPQ/?utm_medium=app&utm_source=smartnews&utm_campaign=ios …