◆JERAセ・リーグ 阪神3―1中日(4日・京セラドーム大阪)
阪神は先発投手陣が好調なため、3点以上取れば試合が計算できる状態だ。打線のカギを握る1番・近本と4番・大山が期待通り働けば、ペナントレースから頭ひとつ抜け出すことができるだろう。2人とも開幕から今ひとつ波に乗り切れないが、より心配なのは大山だ。先頭打者アーチを放った近本もまだ本調子とは言えないが、こちらはセンター方向への打球が増えれば復調するはず。
大山はトップの位置でバットの先が投手寄りに倒れ過ぎて、右手甲まで上を向く形になっている。ただでさえトップの位置が高いため、遠回りするスイングとなり、ストレートに差し込まれている。遅れることを自覚して、今度はタイミングを早く取り過ぎて、変化球に合わない。悪循環をどう抜け出すか。4番として、主将として真価が問われる。
佐藤輝をスタメンから外したのは、6連戦などの疲労を考えた計画的なものなら理解できる。ただし、調子が悪いからとか、左対左を避けてのものなら気がかりだ。この日も厳しい内角攻めにあったが、強打者の誰もが通ってきた道である。彼は間違いなく将来の阪神を背負う打者。プロの壁に真正面からぶつけ続けた方が、より早く乗り越えられる。迂回(うかい)路すらもったいない逸材だ。(阪神レジェンド・テラー、スポーツ報知評論家)
これから、幾度も繰り広げられる名勝負となるでしょう。
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