
右脛骨(けいこつ)の骨折から復活を目指す阪神・井上広大外野手(20)が12日、来季こそ1軍の戦力になると誓った。今季はウエスタンで17試合連続安打と絶好調の中、無念の離脱。鳴尾浜で行っているリハビリでは、ゴロ捕球や室内での打撃練習をすでに再開。悔しさをバネに、今オフは故障しない体作りをテーマに掲げた。
無念の離脱から84日。季節も変わり、鳴尾浜には冷たい風が吹いていた。全体アップが始まると、井上は本隊から外れ、フェンス際を一人でランニング。まだ右脛骨の骨折から、リハビリ中ではあるが、一貫して表情は晴れやかだった。
「患部の痛みもない。思ったより回復も早いっていうことで、これから徐々に上げていければなと思います」。50メートルのダッシュ、一塁ベンチ前でのゴロ捕球、室内打撃とできる範囲の練習を、全力でやりきった。
今季は宜野座キャンプで左膝を打撲し、途中離脱。開幕から出遅れると、6月にも左肩を負傷した。それでも、苦しい期間を乗り越え、8月にはウエスタンで17試合連続安打を記録。エキシビションマッチでも結果を残し、後半戦の1軍昇格も見えていた。しかし、8月20日に右脛骨を骨折。「けがをしたのが悔やみ」と1軍昇格することなく、今季を終えた。
ただ規定打席に到達せずとも、50打点はウエスタントップ。「ダメな時でも、こう修正すれば良くなるっていうのも、自分の感覚でわかってきた」と、打撃は一皮もふた皮もむけた印象だ。
だからこそ、課題は体作り。骨折前と比べて、上半身はがっちり、下半身もユニホームがはち切れんばかりに大きくなった。「体を大きくするだけではダメ。体が大きくなる分、関節とか可動域を広げて、野球の動作につなげていく」と同じ失敗は繰り返さない。
復帰時期は現時点で未定。しかし、井上の視線は来季に向いている。「土台作りを大事にして、上で1年間戦えるような体作り、体力を作って臨んでいければなと思います」。未来の大砲候補が、猛虎打線の主軸を担うために-。勝負の冬はすでに始まっていた。
広大くんには期待しかないので、しっかりと治して帰ってきてね。待ってるよ!
阪神・井上 来季こそ1軍戦力誓う 骨折からの回復順調、故障しない体へ「土台作り大事」(デイリースポーツ) https://news.yahoo.co.jp/articles/09686644387062d0460f7e310a46d0fde6dfc020 …