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 ドラフト上位コンビがいきなり本隊から外れた。

 9日、阪神の新人合同自主トレがスタート。岡田彰布監督(65)ら首脳陣、スカウト陣が視察に訪れる中、ドラフト1位の森下翔太(22=中大)が右足のコンディショニング不良、同2位の門別啓人(18=東海大札幌高)が入寮後の体調不良によっていきなり別メニュー調整となった。

 高卒ルーキーの門別はすでに体調が回復しているからまだしも、問題は森下だ。

 就任直後から「右打ちの外野手」の補強を求めていた岡田監督は、昨年10月のドラフト会議で森下を外れ1位指名。その直後から一軍キャンプ帯同を示唆していた。182センチ、90キロと恵まれた体格で、パワーと広角に打ち分ける打撃がウリとあって、首脳陣の間でも期待は大きい。

 守りの野球を掲げる岡田監督は、新助っ人のノイジー(28=アスレチックス3A)とミエセス(27=レッドソックス3A)がそれぞれ守備に不安があるため、基本的に左翼で起用する方針。佐藤輝明(23)の三塁固定によってポジションがあく右翼は森下と、井上広大(21)、高山俊(29)、板山祐太郎(28)らで争うことになる。森下は打撃力に加え、守備力も大学時代から一定の評価を受けていた。しかも「ドラ1」で注目度が高いとあって、岡田監督は開幕スタメン構想を温めているという。

 そんな中、合同自主トレ初日から別メニューとなったが、さる阪神OBは「右足のケガが軽傷であるなら、森下にとってはむしろプラスになるのではないか」と、こう続ける。

■慌てずにゆっくりやっていっていい

「阪神の『ドラ1』は自主トレ初日から大いに注目を集めるだけでなく、即戦力の森下はいやが上にも周囲の期待は膨らむ。ただ、岡田監督がこの日、森下ら新人に対して『キャンプに入って徐々に上げていけばいい。慌てずにゆっくりやっていっていい。つまらんケガは自分も損するし、チームにもマイナスになる』などと訓示したように、メディアやファンの注目度が高いがゆえに、いきおい、オーバーワークになりがち。大ケガにつながれば、元も子もありませんから」

 当の森下は練習後、焦らず調整していくことを明言。冷静に受け止めている様子だった。あくまで重要なのは開幕から一軍の戦力になること。森下にとって今回の別メニュースタートはむしろ好都合かもしれない。

https://news.yahoo.co.jp/articles/cd4a7f32e492d8259e0b5eed918346b010481beb 
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