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 背水の陣で来季に臨む阪神・高山が“原点回帰”で、打撃フォームと輝きを取り戻す。藤井康1、2軍巡回打撃コーチが指導に活用する「4スタンス理論」を用いて、新人王を獲得した入団1年目、16年の打撃フォームをよみがえらせる算段だ。

 「教えてもらったことも含め、いろいろやっていきたいと思う」

 28日も同コーチから約5分間、スイングに入るまでの動きや体の使い方について助言を受けた。「4スタンス理論」分類では王貞治やソフトバンク・柳田らと同じ「A2(爪先外側)」。今後も同理論を参考にしつつ継続してフォーム修正に取り組む方針。藤井康コーチも全力サポートすることを約束した。

 「入団した当時というのは、いいものが出ていたわけでしょう。それを思い出させる。もう一回、立ち戻ってやってみようよと」

 同コーチは26日に室内練習場でティー打撃を見た際に「感触的には振りやすさを持ってくれていたような気はする」との好印象を受けたと言い、「できたことなんだから、できるはず」と続けた。東京六大学リーグ史上最多131安打を誇り、15年ドラフト1位で阪神入団。1年目に当時の球団新人最多136安打を放つなど打率・275、8本塁打、65打点で新人王を獲得した安打製造器。だが2年目以降は年々、成績が下降線をたどり、今季は1軍出場機会なしに終わった。いったん原点に立ち返り、自らを見つめ直す。




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